03.山頂の展望台

SE:木々の揺れる音:フェードイン:ループ

SE:鳴き声:セミ:小さめ

SE:足音:山道:主人公と愛梨:ゆっくり:ループ


ボイス位置:右


主人公が愛梨を見るので⑧

⑧「展望台へ行くまでに少しだけ山道があると書いてありましたけど、意外となだらかで良かったです。距離も短いですし、これならあまり疲れることなく登ることができますね」


⑧「先輩は、海と山ならどっちが好きですか?」


⑧「私はどっちも好きですけど、どちらかを選ぶなら山ですね」


⑧「理由はいくつかありますけど、なんと言っても自然を身体中で感じられるところが好きです」


⑧「せっかくですし、先輩のために自然を味わう極意をお教えしましょう」


SE:足音:山道:主人公と愛梨:ループ停止

SE:足音:山道:主人公の背面へ行く:愛梨


ボイス位置:背面


愛梨が主人公の背面に移動するので⑤

⑤「まずは耳を澄ませてみてください」


(十数秒ほど間を置く)


SE:鳴き声:セミ

※この間は、ループしている木々の揺れる音を大きくする


⑤「どうですか先輩、優しい音が聞こえてきますよね?」 


⑤「木々の揺れる音だったり、セミの鳴き声だったり。こういう音を聞いてると、私はすごく心が癒されるんです。先輩もたまには、自然の音に耳を傾けるのも良いかもしれませんよ」


⑤「普段は私の声にだけ耳を傾けて欲しいですけどね」


ボイス位置:左


愛梨が少し左側に移動するので④

④「次は一緒に深呼吸をしましょう」


④「すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~」


④「こうして自然の香りをいっぱい吸い込むと、もやもやっとした気持ちとか、日頃のストレスとかがなくなって、心が軽くなる気がするんです」


④「あの、勘違いしないでくださいね? 先輩のことを言っているわけじゃありません」


④「先輩と一緒に過ごして嫌な気持ちを感じたことは一度もないです」


④「むしろ先輩が私の心を軽くしてくれるんですよ」


愛梨が主人公に抱き着きながら匂いをかぐので⑤

⑤「すぅ〜〜、はぁ〜〜」


⑤「先輩ってすごく甘い匂いがしますよね。この匂いをかいでいるだけで頭がふわふわします」


⑤「先輩の存在が一番リラックスになりますね」


ボイス位置:右


愛梨が少し右側に移動するので⑥

⑥「それじゃあ、最後に周りを見渡してください」


⑥「これが木漏れ日というやつですかね? 木々の隙間から差し込む陽の光が気持ちいいです」


⑥「すごく神秘的で、ロマンティックじゃないですか?」


⑥「でも私は、先輩と一緒にいるだけでいつもロマンティックな気持ちにさせられてます」


⑥「これで、自然を味わう極意は全てお教えしました」


ボイス位置:正面


主人公が愛梨を見るので①

①「ほとんど先輩を味わう極意について語ってしまいましたけど……」


①「私、どうやら先輩のことしか考えてないようです、えへへ」


①「愛梨のことしか考えてないって、もぅ~照れちゃいますよ~。ありがとうございます。大好きですよ先輩」


①「ちゅっ……」

※唇を軽く触れ合わせるように


①「休憩もできたことですし、先に進みましょうか」


SE:足音:山道:主人公と愛梨:ゆっくり:ループ

※以降、ループしている木々の揺れる音を少し小さくする


(数秒ほど間を置く)


ボイス位置:右


主人公が愛梨を見るので⑧

⑧「そういえば、展望台に着く前にお花畑が見えるらしいんですけど……」


(数秒ほど間を置く)


⑧「見つけました、あれですね。行ってみましょう」


SE:足音:山道:主人公と愛梨:ゆっくり:ループ停止

SE:足音:山道:主人公の右前へ行く:愛梨


主人公と愛梨が花畑を見るので⑦

⑦「お〜〜、これはすごいです先輩! 辺り一面にオレンジ色のお花が咲いていますよ!」


愛梨が花に近づくので⑧

⑧「これは、マリーゴールドですかね? 花言葉は確か『可憐な愛情』『変わらぬ愛』だったと思います」


⑧「私たちにピッタリのお花ですね」


⑧「この景色も写真に収めておきましょうか」


ボイス位置:左


主人公と愛梨が写真を撮るので③

③「えへへ、先輩のほっぺた、柔らかいです」


③「じゃあ撮りますよ。3、2、1」


SE:シャッター音:スマホ:愛梨


主人公が写真を確認するので②

②「いい感じです。結構盛れてると思います」


②「こうして先輩との思い出が記録として残るのも嬉しいですね」


②「次は展望台で撮りましょ。そこの階段を登ったらすぐです」


SE:階段:主人公と愛梨:ループ

※以降、ループしている木々の揺れる音をさらに小さくする


(数秒ほど間を置く)


SE:階段:主人公と愛梨:ループ停止


主人公と愛梨が景色を見るので③

③「とうちゃ〜く。うわぁ~、素敵な眺めです。本当に海が一望できるんですね。来たかいがありました」


③「さっき私たちがお散歩したのはあそこですね」


③「思っていたよりも高いところに展望台があってびっくりしました」


主人公が愛梨を見るので②

②「これなら、さらにいい写真が撮れますね」


ボイス位置:右


主人公と愛梨が振り返るので⑦

⑦「髪型が崩れなくて良かったです」


⑦「先輩も準備はいいですか?」


⑦「全体が写るように……。よしここがベストですね」


⑦「じゃあ撮りますよ。3、2、1」


愛梨が主人公の右頬にキスするので⑧

⑧「ちゅっ……」

※主人公の右頬に唇を軽く触れ合わせるように


SE:シャッター音:スマホ:愛梨


⑧「流石にこの写真はバカップル過ぎますかね。でも、私たちだけしか見ないので問題ないです」


SE:お腹の音:愛梨


⑧「あはは、ここまで歩いて来たせいか、少しお腹が空いちゃいました」


⑧「あんまり食べ過ぎちゃうと、夕食が食べられなくなっちゃうので、軽く何かを食べませんか?」


⑧「道を戻ったところに美味しいソフトクリーム屋さんがあるんですって。そこに行きましょ」


SE:木々の揺れる音:フェードアウト:ループ停止


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