第3話 催淫
「ほら、しっかりお嘗めなさい……ああ、聖女様、上手ね……」
その言葉を放ちながら、私は予想以上の快感に内心驚いていた。リディアの口淫が、これほどまでに巧みだとは思ってもみなかった。彼女がこの技術を身につけたのは、やはり勇者セリオスとの経験からだろうか?
「ん……ちゅ……おお、きぃ……」
リディアは、私のペニスを口に含むと、ためらうことなく喉の奥深くまで飲み込んでいく。桜色の唇が私の怒張を包み込み、熱く湿った舌が巧みに絡みついてくる。その感触が私の背筋に冷たい快感を走らせるたび、彼女の意図に気づかずにはいられなかった。
リディアは何とかして膣内に挿入されるのを避けようとしているのだ。彼女は必死に考えた末、私を多量に口で射精させることで、それを回避できるかもしれないと考えたに違いない。その必死の努力が、かえって彼女を積極的に動かせている。
「ふ……ぁ……んん…ッ」
彼女の頭が前後に動くたびに、ぶっちゅ、ぶっちゅと卑猥な水音が部屋に響き渡る。私のペニスが唾液にぬめり光りながら、リディアの口の中で淫らに出入りしている。そのたびに、リディアはちらちらと上目遣いで私の反応を窺ってくる。彼女は恐らく、私が限界に達する様子を見逃さないようにしているのだろう。
その視線が、私には何とも言えない愉悦をもたらす。彼女が見せるその一瞬の焦りと羞恥、そしてそこに混じる必死さが、私には最高の快楽だ。縛られたままの彼女が、自分の運命を変えようと口淫に集中している姿が、私にはまるで滑稽に見える。
「どうしたの?やけに積極的じゃない?」
からかうように問いかける。
リディアの瞳が一瞬揺れたのを捉えるが、彼女は口淫を止めるどころか、その動きをさらに激しくしてくる。彼女の張り詰めた舌が私の亀頭を容赦なく嘗め回し、鈴口を吸い上げるたびに、私の体は快楽に震える。先走りの液が漏れ出し、それを彼女が裏返るような快楽と共に丹念に嘗め取っていく。
リディアが必死になって私を満足させようとする姿、それを私はじっくりと楽しんでいた。彼女は、自分の膣内に侵入させないために、必死でこの行為に没頭している。その思いが無駄であることを、私は誰よりもよく知っているのだが、その無力な抵抗が私に何とも言えない満足感をもたらしてくれる。
リディアは私の大きな亀頭を口いっぱいに頬張り、頬の内側で擦り上げるように動かしてくる。熱のこもった唇が、まるで磨き上げるかのように私の男根を包み込み、何度も繰り返し出し入れするたびに、私の意識は快楽の深みに引き込まれていく。
やがて、私の男根がびくびくと脈打ち始めると、リディアはその兆候を見逃すことなく、さらに深く銜え込んだ。唾液をたっぷりと絡ませた舌が、私の男根に巻き付くように動き、根元から先端までを一気に包み込んでいく。
彼女の口の中で熱が渦巻く。
膨らむ亀頭を舌先でこじ開けるよう押し込まれる。
私の中で快楽が臨界点に達していく。
「リディア…でるっ!飲みなさいっ……!」
私がそう言葉にする前に、リディアはすでに射精の兆しを感じ取り、男根を深く銜え込んでいた。先端が彼女の喉の奥に届き、その感触が私に一層の興奮を呼び起こす。
聖女がちらりと上目遣いで私を見上げながら、促すように裏筋をぞろりと嘗め上げる。その一連の動きが、私を一気に頂点へと押し上げる。
―――ドクンッ
幹が激しく震え、熱い白濁が勢いよく迸り、リディアの喉を直撃する。彼女は動じることなくそれを受け入れ、穏やかに飲み下していく。一度男根から口を離すと、リディアはその白濁を唾液と混ぜ合わせ、冷静に飲み込んだ。
だが、彼女はそれで終わりにしなかった。再び男根にしゃぶりつき、鈴口に吸いついて尿道に残った精液を一滴も残さず吸い取っていく。
―――まだ勃つのか?
そう問いかけるようなリディアの視線。
彼女の舌先が挑発するかのように、鈴口をチロチロと刺激する。
だが、その時だった。リディアの体に変化が訪れたのは。彼女の動きが突然鈍り、息遣いが荒く乱れてくる。その瞳が徐々にとろんとした光を帯び、彼女の理性が崩れ落ちていくのがはっきりと見て取れる。
「……な、なに……?! 身体が、熱くっ――!」
「――初めてかしら?魔族の精子を飲んだのは。魔の王族のそれにはね、強力な催淫効果があるのよ。」
そう告げながら、彼女の純白のドレスを無遠慮にはだけさせる。胸の下着を上にずらすと、たわわな乳房が上向きのままこぼれた。白く染みひとつないお椀型の膨らみの先端に、ピンク色の先端がつんと尖っている。
不安を瞳に宿しこちらを見つめるリディアにも見えるように、私は舌を伸ばすと、ゆっくりとそれを口におさめていく。口の中で溜めた唾液をゆっくりとその先端に塗り付けると、白くスラリとしたエリアナのお腹が躍る。
「はぁっ……、ん、ぅ……ッ!ッ……ッ!」
指の腹で小さな乳輪の淵を一周なぞると、片方の乳首を摘まみ上げた。
「これを飲むとね、身体すごーく敏感になるのよ……こんな風に」
舌のざらついた表皮をつかってさんざん唾液を塗りつけると、リディアは唇を丸めて快楽に顔を歪める。「ね?」と視線を合わせて、私は反対の胸の先を指で転がす。
指先で乳首を捻った瞬間、リディアは堪えきれずに声を上げる。
「あ――っ、くぁッ、んんっ!はっ、うあっ……、ひねっちゃ…、ひゃ、らめ…っ、ぐりぐり…、ら、めぇ……!」
その声は、彼女の意志とは無関係に漏れ出たものであり、その瞳は完全に快楽に染まりきっていた。リディアの体が痙攣し、絶頂に達するその瞬間、彼女の瞳はとろんとしながらも私を見つめ、まるで助けを求めるような光を宿していた。しかし、彼女の体は、私が求める以上に敏感に反応し、濡れた肌が淫靡に光を放っている。
「さて、あなたは私の精液が尽きるまで射精させようと考えていたようだけど、それまであなたの心がもつかしら?」
私は彼女の顔を覗き込みながら、慈悲の言葉をかけた。リディアの瞳には、もはや理性の光はほとんど残っておらず、ただ快楽に支配される中で、必死に抗おうとする微かな意志が漂っているだけだった。
「今、秘裂の障壁を解いてくれれば、ものすごく気持ちよくさせてあげるわよ?」
―――――――――――
あとがき。
次回、催淫作用により聖女は障壁を解いて・・・!?……聖女様を救えるのは彼だけだ!回です!
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