応援コメント

第84話:遊牧民の牙(10)」への応援コメント

  • 鍛治職人の彼もまた、自分の命運を他者に揺るがされて、いま手の中にあるもので生きているんですね。

    >「俺にできねえことをやる。そんな奴らを裏切りやしねえ」
    自分のできることで戦う。ここに集った者に共通する想いかもしれません。
    他人を尊重する姿勢も見えて、ウミドに通じる精神だなと感じます。

    アリサはきっとまだ少し揺らいでいますね。きちんと自分で納得のいく覚悟ができるといいなと思います。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    鍛冶職人さんに代表してもらいましたが、この町には似たような境遇の人がたくさん居るようです。

    >いま手の中にあるもので生きている
    端的に言語化していただけて嬉しいです。
    本当はこうすればいいと分かっていてもできないことは、世の中に溢れていますね。自分の限界とか他者からの圧力とか、理由もまたそれぞれですが。

    自分にできることを漫然とやるだけでは戦うことになりません。でもきっかけがあって、その中でできることをやるのなら戦うことになりますね。
    およそすべてを握るニコライ卿と、町の実力者のイーゴリ。
    対してウミドは、アテツや傷痕の男という協力者を得て目的に近づきつつあります。
    ウミドという個人の力は取るに足りませんが、また一つ鍛冶職人さんの力を得ることで「街をひっくり返すような騒ぎ」が近づいたのは間違いないですよね。

    鍛冶職人さんの言ったとおり、アリサは怯えているみたいですね。ウミドと共にあって、覚悟がないわけではないのですが。
    >自分で納得のいく覚悟
    と仰ったのがまさにですね。どうしたらそうなれるか、誰にも分かりませんけれども。