元国王が責められる……そういう流れになるのも、分かりすぎて苦しいです。
つまりリーディアの家族は、自国民に殺されたようなものかもしれませんね。ニコライ卿の画策とはいえ。こんなに辛いことがあるでしょうか。
ウミドもリーディアも、ひとり生き残ってしまったという点では同じですが。
大事な人やものを何もかも一気に失って、復讐心で命をつないで這い上がったウミドと。
大事な人たちが生きていると信じて、ここまでやっと生き延びて、希望が無惨に打ち砕かれたリーディアと。
似ているようで違うんですよね。いま彼女に対して何ができるか、想像もつきません……
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本来は征服者へ向けられるはずのヘイトを、ニコライ卿は元国王へ向けた。現実にも時に見られる策略ですが、やられるほうはたまったものでないですね。
>自国民に殺されたようなもの
そういうことになります。王女をリーディアちゃんと呼んだ人々が、今は……。
ウミドとリーディアの対比、拾っていただけてありがたいです。
一夜にして失った希望と、最後に繋いだ希望が消えたのと。どちらがどうとも言えませんが、ウミドは自力で立ち上がろうとしています。
リーディアはたった今、打ちのめされたところ。仰るとおり、第三者にできることなんか思いつかないですね。
ウミドにもリーディアのおかれた状態と気持ちが分かるから、目をはなしてはいけないと思ったのかな。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
リーディアが泣いた原因の一つは、ニコライ卿の策謀によって家族が殺されたからです。
それから、リーディアだけが生き残り、好物の樹液の蜜を与えてもらえるからです。
これはウミド自身の経験と一致します。それを、かわいそうとか痛ましいと目を逸らしては、自分の境遇から目を逸らすことになります。
と、ここまで明確にウミドが考えたわけではないですが。なんとなくそんな気持ちになったんでしょうね。
なので、
>リーディアのおかれた状態と気持ちが分かるから
という理解で合っています。