応援コメント

第54話:十七歳の流転(14)」への応援コメント

  • すごく緊迫感の高まっていく回でした。
    ここまでスベクから持ってきたナイフは、ウミドの心を示すものですね。

    >何年だろうとオレの知らない、途方もない時間だ。ありがとう
    装備を整えてくれた人へかけた言葉が好きです。一面的でなく、その人の人生そのものを尊重する言葉ですね。

    そしてレオニスの武器……!
    ウミドがその武器の持ち主の息子だということを分かった上でこれまでの時間があったんじゃないかと思えます。
    どういう経緯でレオニスがその大鉈を手にするに至ったのか、何かカシムとやりとりがあったのか。いろいろ想像してしまいますね。

    あああ続きが気になる!!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    緊迫感、伝わったでしょうか。伝わったのなら嬉しいです。
    とうとうレオニスとの対決に臨むウミドですが、闘技場へやってきたときとは比べものにならない、多くの感情を抱えています。

    故郷を滅ぼしたレオニスに向けたナイフ。仰るとおり、仲間の仇をという一念の篭ったものです。
    それを対決のときにわざわざ返してきたのはどういう意図か、多くのことが想像できますね。

    装備を整えてくれたのは、本作において『鎖付きの男』と呼んでいる人たちの一人です。
    剣闘士にもなれなかった彼らにこんな言葉をかけられるウミドは、スベグを出た少年のときとは明らかに違いますよね。
    自分以外の人のことを、深く見られるようになっています。

    カシムの大鉈。この場に出すくらいですから、ウミドとの関係を知った上に違いないですよね。
    さあ、その辺りのあれこれをウミドは聞くことができるんでしょうか。
    もちろん生死を賭けた一戦の前に、悠長な会話の時間はありません。