そうかそうか、ウミドはアリサと同じくアイドルポジションになったんですね。舞台裏の汚れ仕事ではありますが、二人一緒なら楽しいでしょう。
気兼ねない会話の中にある、ちょっと胸がキュッと温かくなる感覚が、嬉しいような切ないような。本当はこんな環境ではなく、まともな日常を共にできたら良いんですけど。
ただ、この特別な苦労を共有できるからこその絆というものもありそうですよね。
強く恐ろしい獅子も、最終的には食肉に。どこまでも食い尽くされる存在なんですね……
残酷なようですが、いろんな意味で弱肉強食の道理でもあり、なんだか諸行無常を感じます。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アイドルポジションは言い得て妙ですね〜。同じ鎖に繋がれていても、不健康そうな男たちよりは男の子のほうが視覚的にいいでしょうね。
気に進まない仕事でも気の合う人となら楽に感じるとかありますしね。
>この特別な苦労を共有できるからこその絆
だと思います。普通に生活していたのでは芽生えないような、実に様々な感情や価値観を自分の中に見つけ、互いに共有しているはずです。
闘技場に居る限り、それ以上のどうにもならないのが悲しいですけれど。
権力者やお金持ちの道楽という面が強いですが、弱肉強食と言って間違いないですね。
本来の意味の強者の糧になるというのとは違ってきますが。野生では強い獅子も、違うルールで生きている人間にはいいようにされてしまう。
諸行無常。たしかにそうだと思います。
身分のある者とお金のある者は特別待遇ですか。アリサをみていてさ、ウミドはさいごまで考えを変えないのかな? もうやっつけても気が済まないのに気が付くとか。誰もかえってこないとか。仇討ちって、情熱の熱い内でないとできないよね。私も恨み言が随分あって、ぶつくさ喋ってたけど、何年経ったころだったかな、「人を呪わば穴二つ」と夫に言われて、そうかと項垂れたことがあった。仇討ちは涙してできるものでなく、怒りの要素が高くないとできないと思う。ウミドは機会を得るのか逃すのか。ハリーポッターが大好きいすみさんなんですが、ハーマイオニーが主役と結婚しないと知って、ショックでした。でも、夫が主人公は呪われていたりしたし、不埒なこともとかなんとか聞いて、まあ、仕方がない。アリサはやはり落ち着いた方を好きになりそうだわ。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
特別待遇というか、その待遇を作る側ですね>身分のある者、お金のある者
アリサの言い分はウミドにも十分に伝わっているはずです。それは最初に彼女の手伝いをしたときから、剣闘士なんてろくなものじゃないと感じていたとおり、ウミド自身の感覚とも一致します。
それでも、自分以外のすべてを壊した相手が目の前にいる。こいつを殺さなければ、その次へ進めない(”その次”が空っぽだとしても)という思い込みが、当時のウミドの精神崩壊を押し止めていましたので、そのリミッターはどうにかして外さないとですね。
ハリーポッターとハーマイオニーは、まさに主役とヒロインという感じでしたね。
ただまあ二人とも、作中の気の強さランキングで一、二を争う同士な気がします。
そうなると恋仲としては難しいように、私には思えました。