応援コメント

第36話:ウミドの誓い(4)」への応援コメント

  • ウミドの視界が開けたように感じました。視界は開けても、それが必ずしもポジティブな意味合いとは限りませんが。
    あのトンネルは、『道』だったんですね。あれを通ってきた時は、まさか家族や仲間の死に連なったものだったとは想像もしなかった。
    世界は広く、いろんな考えの人がいて、強い者と弱い者がいて、弱い者は踏みつけにされるしかない……
    そんな世界の理が見えてしまって、己の無力さと侭ならなさが際立ったように思います。
    >怒らなければと願うほど、楽しかった記憶ばかりが甦る。
    悔しいし、哀しいですね……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >ウミドの視界
    >世界の理
    >己の無力さと侭ならなさ
    もう本当に仰るとおりですね。広大な自然に生きてはいても、それほど外部との交流のなかったスベグの人々。
    そういう鎖された小さな世界から、たった一人で引き摺り出されたウミド。
    抗おうにも、どうすれば抗ったことになるのかも分からないような圧倒的な力や知識の差。
    スベグに居れば必要なかったことが、ただ生きるためにさえ必要になる。
    普通の人なら一生かけて取り組むようなことが、この数日の間に襲ったわけで。
    しかもこのドゥラクの嫌がらせから、分からせられてしまったわけで。

    >悔しいし、哀しい
    そして苦しいですよね。もうどうでもいいや、なんて膝を折らないウミドは凄まじく強い子だと思います。

    >あのトンネルは、『道』
    そういうことになります。ウミドやスベグの人たちは変わる必然性なんて感じていなかったのに、次の時代へ進まされる道ですね。
    ウミドのお父さんやお母さん、シャーミーたちもみんな、このままでは帝国に踏み躙られるがままです。

  • 半人前ががん首揃えていますね。とか、大人ぶって言ってみたりして。完璧な人間よりもどこか足りないミュウ(地球へ…、より)みたいな存在に重きを置く場合があるよね。トンネルの発想は凄いね。本当は貿易をすればよかったのに。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    半人前ががん首揃えてというのは、都市国家が乱立している状態のことでしょうか。それともレオニスとウミドでしょうか。
    現代でもそうですが、綿密な夢のない計画よりも丼勘定の夢見がちな構想のほうが珍重されることは多いですね。
    ずっとコストをかけてきたのだから、そろそろ回収できるだろうという、やはり根拠のない妄執かもしれません。

    そういう中でニコライ卿は実行可能な方法を積み重ねたようです。
    貿易をするのは対等な関係ならいいことですが、彼我の力関係に差があり、国際的に問題になるみたいな議論のない世界では力の強いほうにとって採用する理由がないですね。
    奪い取ってしまえば、購入するより得ですから。