第三章 正式な交流
あれから数日が経ち、あの子結局なんだったんだろうと思うようになってくる頃
学科でみんなが集められて
『今日はこの前話した女性がきてくれています。皆さん暖かく歓迎しましょう』
そういうと扉からこの前会った女性と同じ人が入ってくる
『こちらがこの学科初の女性である。星見 麗美さんです!』
そう説明されて麗美が
『これからこの学科で色々なことや様々なことを研究したいです。よろしくお願いします。』
あの時と打って変わって丁寧な口調で言った
輝はよくよく見てみるとすごく麗美が美人だと思う
周りも小声で
『あの女性すごく可愛くない?』
みんなの意見が一致していた
輝もそれについて全くの同意見であった
『この中に面識のある人はいる?』
司会をしていた人は麗美に聞いた
麗美は少し顔を赤くしながら
『輝君と少し特殊な関係が…』
そう呟くと輝の周りの男子が睨みつけてくる
輝はすぐに
『先日道案内をしただけです!それ以外には何もしてない!全くの無罪だ!』
学科に居場所がなくなる前に弁明をする
(麗美め、なんてことするんだ)
そう思っていると司会が
『そういうことなら隣の方がいいよな。輝の横の席に座ってくれ』
『はーい!』
麗美は上機嫌に横に座ってくる
輝は小声で麗美に話しかける
『麗美さん、いきなりそれはひどくないか』
『やっぱり、さん付けした!敬語禁止破った罰で許してね』
輝は怒る気にもなれず渋々司会の話に耳を傾けるのであった
学科の集会が終わった後、麗美から呼び出されていた輝は呼ばれた場所に来ていた
『輝君さっきはごめんね。ちょっとしたイタズラのつもりだったんだけど存続の危機だったみたいだね』
少し他人事のように麗美は言った
『あのあと周りから質問責めにあったのわかって煽ってる?』
『ごめんって言ってんじゃん。掘り返す男はモテないよ』
そう言われると輝は黙るしかできないのであった
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