022
「あれで驚かれちゃ困る。私様の城に案内しよう。着いて参れ。あ、いや、一緒に来い」
なんか知らんが腕を組まされた。おっぱいがでっかいから容易に当たる。超柔らかくて気持ちいい。
「おいクソガキ!アンナ様から離れろ!!」
「クソジジィ!お前も見ていただろうが!こいつから腕組んできたのを!言うんだったらアンナに言え!!」
「我等の主を呼び捨てだと!身の程知らずのクソガキ「私様からそう言えと言っただろうが。耄碌したのか爺!」は、そ、そうでありました……」
叱られて思い出したようでしおらしくなった。本気でぶち殺したくなるジジィだ。俺の責任は全く無いってのに、逆ギレもいい所だろ。
「しかし、確かに城に歩いて向かうのには意味があったな。転移術であっという間に到着もできるんだろ?」
「無論。だが、この現状を見て欲しかったのだ」
頷く。道路にはレンガが敷かれてあるが、破損が酷い。轍掘れもそのまま放置。穴は空いたところには適当に砂利をぶっ込んで終わり……
「この道路も直せる奴がいないって事か?」
「そうだ。川に掛かった橋も崩落している箇所が一つや二つではない。まあ、
インフラも壊滅的なのか。確かに技術を教えてくれる奴は必要だな、これじゃ。
「しかし、よくも畑は無事だったよな。流石に畑は作れるのか」
「いや、何故か解らぬが、年々採れる野菜が少なくなって来ておる。原因は不明だが、土が石のようになったと言うか……」
それ連作障害起こしてねーか!?同じ種の野菜を植え続けると病気になりやすかったり、土壌の栄養が無くなったりする障害だよ!!
「他に何か気付かぬか?例えば行き交う民」
そう言えば……
「……若い奴等がいないな……」
さっきからオッサンやオバサン、ジジィとババアにしか会っていないような気がするが…
「我等は最強の種族、
「……繁殖する理由が薄いのか…」
エルフも確かそんな感じだったような気がする。もっともエルフは少子化のせいだが、こっちはもっと酷いようだな。エルフには命の危機を感じる事は多々あろうが、龍族は皆無なんだろう。
よってこっちの方が深刻なんだろう。これがアンナが外から男を連れて来なければならない理由だろう。子を成す為に。もっとも、全くいないって訳じゃないんだろうが、条件があるんだろうな。
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