えんさん!

第6話

本日は珍しく、博士が薬物を調合している。



本当に珍しい。



「出来たー!」



「博士、何作ったんですか?」



「酸。」



「はあ。」



酸ねえ。



何のために作ったんだろ。


「いやー真面目に作るのもいいもんだな!それじゃ早速…」



ビンにでもラベルを貼るのだろうか。



「用務員のジジイにでもぶっかけてくっか。」



「正気ですか?」



「冗談だよ。」



お前ならやりかねないんだよ!



「…半分は。」



「やめなさいよ?」



「じゃあすました顔してる風紀委員にでもかけてくるよ。」



「頼むから犯罪行為はやめてくれ…」



「なるほど、シューは就活生だから前科がつくとヤバいと。だが安心したまえ、前科が付くのは私だ。」



「同じ部活から犯罪者なんてやだよ!それと俺就活生じゃねーからな?進学希望だし。」



「そのオムツでか?」



「オツムな!?しかも余計なお世話だよ!」

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