第7話

「はあ、じゃあ何のためにこの酸を作ったんだ私は…」



「だから本来使おうとした用途に使用したらいいじゃないですか。」



「あん?だからお前に今止められたんだろうが。」



「…」



根っからの危険人物やのう!?えぇ!?



「ちょっと出かけてくるわ。」



「どこへです?」



「ちょいとお花を摘みにな。」



ニヤリと笑う。…悪役の顔だ。



「じゃあな。」



ガラッ。



「あの…」



ギタ子が話し掛けてきた。


「ん?」



「博士トイレですよね?」


「そう言ってたな。」



「酸の入ったビンを持っていきましたよ?」



まさか…!?



ビンが無い!!



「あの野郎!」



放っておいたら何をしでかすか分からん!



「ギタ子、一緒に来い!」


「え、えぇ!?」



ギタ子の手を取り部室を後にした。



あの悪魔を止めなければ!

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