第5話
ピクピク…
「おい、稲葉邪魔だから早く片せ。」
博士は鬼のようなことを言っている。
「保健室連れてかなきゃ!」
「お前等に救急車という選択肢はないのか?」
「うわあああん!稲葉が死んじゃうよおおお!」
「大丈夫だよビッチちゃん。稲葉くんは死んだりしないよ。」
いや、このまま放置していたらたぶん死ぬ。
つか犯人が何言ってやがる。
「おい、シュー。」
「なんすか博士。」
「ザオ○クかレ○ズ。」
「いや、この血だまりを見て!?」
「じー…」
「じーっと見てんじゃねえ!」
「いいから呪文、はよ。」
「この状況がもはや遊びの次元じゃない事を察して!?」
「稲葉だから大丈夫だよ。マッチョだし。」
「頭部の怪我とマッチョだしは関係ないよ?」
「いいから呪文だよ!早くしろや!!塩酸ぶっかけられてーか?」
「やればいいんだろやれば!ザ○リク!」
しーん…
「何も起きないじゃないかよう!」
「そうか…」
「なんだよ?」
「シューは戦士だったか…」
「違うし関係ないと思うよ?」
「戦死は稲葉か。」
「笑えない冗談はやめて。今は特に!」
「じゃあMPが足りないのかな?」
「関係ないって…」
「ギタ子、復活呪文いけ。お前なんて見るからに僧侶かなんかだ。」
「わ、私ですか?」
「いいからはよせい。」
また無茶な事を…
「れ、レイ○デッド!」
稲葉は復活した。
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