第24話 魔石

翌朝、一馬は昨夜倒したゴブリンの死体を処理するため、依頼主の農場から町の教会へと向かいました。ゴブリンの死体を引き車に乗せ、町までの道を静かに進みます。道中、一馬はゴブリンを殺したことの重さを改めて感じながらも、農場を守ったという責任感が彼の心を支えていました。


町に到着すると、一馬は教会の神父に事情を説明し、ゴブリンの死体を預けました。神父は感謝の意を示しながら、教会の特別な魔法でゴブリンの死体を魔石に変換しました。ゴブリンの身体が光に包まれ、徐々に小さくなり、最終的に輝く魔石となりました。


「この魔石は、様々な魔道具の動力源になったり、冒険者のマジックポイントを回復するために使われる大切なものです」と神父が説明します。


一馬は依頼主から報酬を受け取ると同時に、魔石を一つ手渡されました。その小さな石は、一見するとただの宝石のようですが、そこには昨夜の戦いの成果と、一馬の新たな生活の一歩が込められていました。

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