第14話 炭売り

一馬は引き車を既に購入していたので、炭を引き車に積み込み、すぐに町へと向かうことができた。朝早く、空気はまだひんやりとしており、ナビィが道案内をしながら軽快に飛び回っていた。


市場に到着すると、一馬はさっそく炭を並べて販売を始めた。人々が次々と彼の炭に興味を示し、次第に炭が売れていく。「こんなに早く売れるとは思わなかったな」と一馬は感心した。


「この炭、本当にいい品質だね。もう少しあれば、もっと買いたかったよ」と言う声が聞こえ、一馬は少し誇らしげに微笑んだ。


売り終わった後、一馬は新たに得た収益を確認し、次の行動を考えることにした。ナビィが「これでいろんなものを買う資金ができたね」と言い、一馬はうなずいた。


「これからは、このお金でさらに畑を整えて、もっと多くの作物を育てていこう」と一馬は決意を新たにし、ナビィとともに帰路についた。彼の心には、異世界での生活が少しずつ形になっていく手応えが感じられていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る