第35話 振動魔法極めて良かった
アマンダさんの返事待ち間、俺は昼はハージノ町でロドリゲスさんと殴り合い、夜はグランデの街に転移してバロックとローラと話したり、簡単な手合わせをして過ごす。
ローラは双剣使い、身軽で素早く動くタイプ。バロックは剣術と爪と混ぜたオリジナルスタイル。二人とも飛び抜けて強くはないが、まぁ合格点と言ったとこだろう。
リリーは最近料理を頑張っていて、少しずつだが腕を上げている。
みんなで夜ご飯を食べてるとアマンダさんが訪ねてきた。
「アマンダさん、こんばんは」
「ロドニー様、遅くにすいません」
「いぇ、アマンダさんならいつでも大歓迎ですよ。良かったら中に入ります?」
「そうですね」
俺はお店をする予定のスペースへアマンダさんを通す。
「それで、お返事ですよね?」
「はい。ロドニー様からのお誘いはすごく嬉しいです。ただ…」
「ただ?」
「ロドニー様、アリアナと仲が悪いですよね?」
「えぇ…まぁ」
「私のワガママなんですが、ここで働きたいけど、妹とロドニー様が仲良くないのが気になって…」
「ん〜、俺とのことで、アリアナさんから何か聞いてますか?」
「妹からは何も…」
「そうですか」
俺は今までのことを全て話した。
「これが俺の方からの話です。アリアナさんはまた違うことを言うかもしれないのでなんとも言えないですが…とりあえず謝っても謝っても許してもらえないので、もぉいいやってなったってことです」
「そんなことが…」
少し考えはじめるアマンダさん。
「分かりました。妹からも話を聞いてみます。ロドニー様、申し訳ないのですが、明日、この時間に家に来てもらえませんか?」
「分かりました」
「夜も遅いし家まで送りますよ」
アマンダさんを家まで送り届け、その日は寝ることに。
きっと明日アマンダさんの家に行ったらアリアナがいて、話し合いになるんだろうな。
向こうがなんて言うか知らないけど、どうするべきか…仲直りしないとアマンダさんはお店で働いてくれないしな…ん〜。
翌日、指定された時間にアマンダさんの家へと向かう。家に近付くにつれて、めんどくさいな〜って感情が大きくなっていく。
「付いてしまった…」
入り口のドアをノックするとアマンダさんが出てきてくれた。
「ロドニー様、わざわざありがとうございます。どうぞ中へ」
アマンダさんに付いていきくと、リビングではなく、何故か寝室へ向かっている。
そのまま中へ入ると…下着姿のアリアナ⁉︎
「え?」
「ちょ、恥ずかしいから見ないで」
「いや、え?アマンダさん?これって?」
「アリアナ、ちゃんと言いなさい」
顔を真っ赤にしたアリアナが叫ぶ。
「あの日からあんたのことが気になって仕方ないのよ!!責任とってよ!!」
「?????」
「もぉアリアナったら、恥ずかしがらないの!!」
「ろ、ロドニー、私が悪かったわ。一緒に寝た日のあのマッサージが気持ち良くて、その手で色んなことされたらって想像が止まらなくなって、でもどうしたらいいか分からなくて…だから…その…」
つまり、俺の振動魔法を駆使したマッサージが気持ち良すぎて、そこから先を想像したら止まらなくなって混乱してしまったと…
「そうだったのか…なんか俺もごめん」
「だから、その…あの日の続きをお願い」
これは男としてちゃんと相手をするしかないよね?でもアマンダさんは?俺はアマンダさんに目をやる。
「うふふ。アリアナ、良く言えました。と言うことでまずは身体をキレイにしましょう」
アマンダさんに誘導されるがままお風呂場へ移動。
男ってアホだよな。ついさっきまで嫌いだった人が目の前にいるのに今はルンルン気分な俺。
「はい、アリアナもロドニー様も脱いで」
「ちょっとおねぇちゃん。分かってるから」
服を脱ぐとアマンダさんに風呂場へ放り込まれる俺とアリアナ。
「か、身体洗ってあげるから」
「あ、ありがとう」
ガチャ。
「さて、洗いっこしますよ〜」
「え⁉︎アマンダさんも?」
「えってロドニー様、アリアナだけなんてずるいです。私もロドニー様が忘れられない女の一人ですよ?」
きたーーーー!!夢にまで見た光景。
美女二人に囲まれて幸せな時間。
せっかくなので俺も二人を洗ってあげることに。もちろん振動魔法込みで。
「ちょ、ちょっと、ロドっに〜、待って、ダメ…」
クジラさんありがとう。
「ロドニー様、妹だけずるいです」
「アマンダさん」
一通り楽しんでから寝室へ移動。
これでもかってくらい張り切りました。はい。女神様、僕を転生させてくれてありがとうございます。
『チュンチュンチュン』
「…っ朝か」
両脇には美女二人が素敵な姿で寝ている。
「んっ…ろ、ロドニー、おはよう」
「アリアナ、おはよう」
「あんまり見ないで、恥ずかしいから…」
何故だろう。恥ずかしがってるのを見てたら元気にってくる物が…
「ちょっと、なんか当たって…」
はい。朝からまた頑張りました。
アマンダさんも起きてきてそのまま参加。
寝室がビチョビチョになってしまったので、しっかりと魔法でキレイに。
「ロドニー様、遅くなりましたが、私、ロドニー様のお店で働かせて下さい」
「アマンダさん。ありがとうございます!!」
その日冒険者ギルドに遅刻したことをアリアナに怒られたが無事仲直り。お店の従業員もゲットできた。
ん〜、アリアナと俺の関係ってどうなるのかな?今度アマンダさんにそっと聞いてみよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます