第3話
この家に来た時に、怖いことばっかりだった。
前とは違う家、どこに何があるか分からない。
物をもし壊したりしたら追い出されちゃう。
新しいお父さんも怖い。
お母さんだって怖いのに・・・
「怖いの?」
そんな私に、あの時助けてくれたお兄さんが話しかけてくれる。
「うん。」
男の人はみんな怖いけど、彼だけは信頼してもいいと思ってた。だから自然と言葉が出た。
「そっか。じゃあさ、俺の部屋にいなよ」
「いいの?邪魔じゃない?」
「うん、いいよ!」
それから、私は新しいお父さんに自分の部屋を用意して貰ったがずっとお兄ちゃんの部屋にいるようになった。
自分の部屋なんてただ物置のようになるほどに
_________
「なにこれ・・・」
家は燃やされて焦げて最早べつな家のようだった。
「そんな、そんな」
一度出て行った家・・・だけど、そこには沢山の思い出があることには変わらなかった。
「やめてよ。こんなの。もう、謝るからやめてよ。お願いだから」
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