第4話

 何か声が聞こえてくる。


 何もない所から・・・


 でも、これだけは分かる。


 それは俺を傷つける。傷つけて来た一番嫌な声だった・・・筈だ


やめろ。話しかけるな俺は関係ない、関係なんだ


 「関係ないです。話しかけないでください」


________


何もかも失った。大切な家も大切な義兄も、


 話しかけても、関係ないしか言わない。


 「ご、ごめんね」

  

 義妹は優の膝下で泣く


 知っていた、いや誰よりも信頼出来るほど優しくして貰ったのに、私は裏切った。


 味方をしてあげるべきだったのに、


 「・・・ゆうちゃん」


 そこに、新しい女がやって来る。

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