第16話スパイ・貿易妨害
東條内閣解散時にも無能な軍人を辞めさせたのに、成績は優秀だった将校がクーデターに参加するなんて・・・
優秀だから大臣の言葉に騙されたのかも・・・
しかし困ったぞ。
ドイツが降伏してしまった。
こっちは、アメリカに被害を与えたのに、それによってドイツも持ち直すだろうと思ったのに・・・
いつの間に負けてた。
あれだ・・・いい武器や食料も大量に送ったのに・・・何してたんだよ。
初めてスパイの話をアンドロイドのアニーから聞かされた。
「普通に日本で暗躍してます」
「え!スパイって・・・何!」
だからアニーから色々聞かされた。
やっぱりスパイが暗躍していた。
スパイ事件で有名なのがゾルゲ事件・・・ソ連のスパイだ。
ゾルゲは、ドイツ大使館付の私設情報官という地位を悪用してスパイ行為を行なっていた。
オット大使や国家社会主義ドイツ労働者党東京支部、在日ドイツ人特派員一同もゾルゲの逮捕容疑が不当なものであると抗議する程に信頼されていた。
面会を許されたオット大使は、ゾルゲ本人からスパイであることを聞かされ驚く。
リヒャルト・ゾルゲが日本で諜報活動および謀略活動を行っていた。
1941年9月から1942年4月の間で構成員が逮捕された事件。
元朝日新聞記者で尾崎秀実。(1944年11月7日死刑執行)
日本の政治家、実業家で外務省嘱託職員、太平洋問題調査会理事などを歴任した西園寺公一。
懲役1年6月(執行猶予2年)
ドイツ人の無線技士のマックス・クラウゼン。
無期禁錮(1945年10月9日釈放)
ユーゴスラビア人のスパイで、ゾルゲ諜報団の1人ブランコ・ヴケリッチ。
(無期懲役1945年1月13日獄死)
日本の洋画家、左翼運動家、社会運動家の宮城与徳。
(勾留先で病死)
日本の医師で歴史家の安田徳太郎。
懲役2年(執行猶予5年)
「なら・・・この時点でもスパイが活躍してる可能性って・・・」
「あります・・・母船からデーターが送られてきました」
なんと暗殺事件だけでなく、あっちこっちで盗撮してた。
携帯電話も盗聴対象で全てを盗聴。
そしてAI検索で引っ掛かる対象者は、トコトン調べ上げられていた。
「スパイ容疑がいます」
「プリントアウトしてくれ」
なんだよこの量は・・・
秘書を呼びつけて100ページの書類を手渡す。
「これは何でしょう・・・?」
「スパイ容疑者リストだ。これを親衛隊の憲兵に手渡してくれ。決して軍の憲兵に手渡すな!奴らの手に渡ったら大変なことになるからな」
「かしこまりました」
紙に書かれて証拠を地道にあつめて、取りあえず容疑者53名が逮捕。
カメラで撮影しながらの取調べが開始される。
「録音の声はお前で間違いないな・・・話した相手からもすべて聞いてる。スパイをしたと自白してるぞ」
「・・・・・・家族は関係ありません。なので家族だけは見逃してください」
「家族には嫌疑が無いことは、すでに分かってる。素直に白状するなら・・・それなりの・・・」
「はい・・・スパイをしました」
52名が自白。
1名が急な発作で倒れて搬送中に死亡。
司法解剖の結果は毒による自殺と診断された。
共産主義が人々を平等にしてくれるなんて、甘い考えの日本人がこんなに居たなんて呆れ返った。
なのでソ連のスターリンが何をするかアニメ映画にして、映画館で無料で放映した。
熊のスターリンが
ちょっとでも敵対勢力とつながる恐れのある動きをみせたら粛清した。
スターリン自身の異常な権力欲を制御できなかった。
そして誰も信じられなかった。
大粛清では、250万人が逮捕され、そのうち68万が処刑、16万が獄死した。
スターリンが残した言葉に「1人の人間の死は悲劇だが、百万人の死はもはや統計である」
「それでは、ソ連で活動する新たなアンドロイドを作りますか・・・」
「ああ、頼む・・・」
新たなアンドロイドは、女性だった。
- - - - - -
神埼は、アメリカとヨーロッパ間の貿易を阻止する考えに・・・
このまま放置すれば日本にとって良くない。
なので大西洋での貿易撲滅作戦を計画して発動。
飛行場から飛び立つフクロウ。
その数は50機。
大西洋へ向かって飛んで行った。
「こちらフクロウⅣ、目的の船の上空に到着」
「フクロウⅣ!荷の座標ポイントを知らせろ」
「フクロウⅣ、座標ポイントを入力しました」
「フクロウⅣ!荷の転送が済んだ。攻撃を許可する」
「フクロウⅣ、攻撃を開始をします」
「フクロウⅣ、こちら本部、了解した頑張ってくれ」
「フクロウⅣ、了解」
「マイクロ波を照射!」
空中で停止したフクロウⅣからマイクロ波が照射された。
その貨物船に金属部から火花が・・・
高周波出力のマイクロ波が人間にも照射されて、指の爪が熱くが感じて、目に激痛が走りまったく見えない。
体のあっちこっちで赤く腫れあがって、耐えがたい頭痛で気を失う。
熱で脳や体は破壊されて死に絶えていた。
「誰も外に出ませんね」
「出ないのではなく、すでに死んでるからな・・・」
「え!死んでるのですか・・・」
「凄い死にざまらしいぞ。聞いた話だと・・・」
「どんな死に方ですか・・・」
「電子レンジを知ってるよな。あの中に犬を入れてスイッチを入れた状態だと想像すればいい」
「え!それって洗った犬を乾かそうとして入れた事件の事ですか・・・あれって無知な、おばさんがやった事件で結構有名な事件でした」
「マイクロ波は目に見えないのが厄介だな。音も匂いもなく気がついたら遅い状況で死ぬしかない」
聞かされた男は、困った顔をしてる。
「この武器の特徴は弾丸を使用しないことだ。電気があれば使い放題だな。聞いた話だとこのフクロウは、1年照射しても釣りがもらえるって話だ」
「それに、このフクロウはとんでもない飛行距離だと聞いてます。もしかして残業ですか・・・」
「ああ、そうなるな・・・だからトイレも携帯食もあるぞ。さあ!次の攻撃ポイントに移動するぞ・・・何を悩んでいる、相手は日本を苦しめる敵国民だ。やるかやられるかだ!東京大空襲を思い出せ!」
これによって大西洋の貿易がストップした。
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