第9話インド
「え!インドを独立させるためにインドを攻めるのですか・・・ご存知ないかも知れませんがインパール作戦で日本がイギリスに敗れました『史上最悪の作戦』とも言われています・・・」
「だからやるんだよ。
「私が知ってるは第15軍参謀からの反対意見が続出したそうです。兵站の専門家であった参謀長小畑信良少将は補給の問題から作戦は無理と反対しましたが、牟田口は参謀たちを集めると「戦局は全く行き詰っている。打開できるのはビルマ方面のみ」「この広大なジャングルでは防衛は成り立たない」「私は、攻勢に出てインパールを攻略し、できればアッサム州まで侵攻するつもり」とのべた、そして作戦に否定的な小畑少将を更迭しました」
「そこが問題だ。インパール作戦には8万人の日本人が動員され、3万人が命を落とした。 その6割以上は餓死や病死だった。 食料も弾薬も補給はなく、上官は「敵から奪って食え」と言ったそうだ。 極限状態まで追い込まれ、人間は人間でなくなっていった。だから人間の肉を喰った・・・なんでもヨロヨロ歩く兵はハゲタカが集団で襲うらしい、まさに撤退路は「白骨街道」と呼ばれたのも納得する話だ。それなのに牟田口は1945年1月に召集され、陸軍予科士官学校長になった。まったくもって陸軍はバカの集まりだ。そんな人間が人を教えるトップになるなんて、だから俺の一存でクビにしてやった」
インド独立作戦が開始された。
「イ部隊をポイント1032へ1分後に転送します」
「了解した」
インドのイギリス基地の空で「パタパタパタパタ・・・・・・」と音が鳴り響いた。
「ドカーン、ドカーン」と基地が爆発。
基地から出たイギリス兵は、「タタタタタタ・・・・・・」と撃たれて倒れた。
「飛行機は撃つな!インド側に手渡す予定だ!」
「隊長、何回も聞きましたよ」
隠れて待っていたインド人がようやく現れた。
数の多いインドが優勢でイギリス人は、次々に倒される。
「降伏しろ!さもないと全員撃ち殺す!」
「分かったから撃たないでくれ」
両手挙げて降伏の意思を示すイギリス兵が出てくる。
P-40、23機。
輸送機16機。
計39機は無事で捕虜32名負傷者23名。
イギリスの軍港でもヘリの強襲が始まった。
狙われたのは軍港の対空機関砲だ。
あまりにも突然現れたため準備も出来ないまま連続で爆発。
1分後には、全ての対空機関砲を沈黙させた。
1発のミサイルが滑り込むように巡洋艦の側面に命中。
その瞬間に大爆発が起きて大きな穴が、そこから海水が流れ込んだ。
バランスが保てなくなって2つに折れて、呆気なく沈んだ。
わずか1分で沈んだ巡洋艦。
「敵襲だ!敵襲だ!なんとしても撃ち落とせ!」
「何をしてる、速く行け!この艦も沈められるぞ」
その巡洋艦に向かって45度の角度でミサイルが突っ込んだ。
甲板を貫いて艦底付近で大爆発を起こした。
そのまま横転して沈みだした。
「輸送船は沈めるな!」
「了解!」
そんな軍港にインド人が銃を持って流れ込んできた。
事前に手渡したM16自動小銃だ。
銃の性能ではイギリスの銃より性能はいいハズだ。
小規模な爆発が起きて、2時間後には軍港を占領した。
軍港には、戦闘ヘリコプターAH-64Dアパッチ・ロングボウ20機と大型輸送ヘリコプターCH-47J/JAチヌークが待機。
大型輸送ヘリコプターからレーダー装置が降ろされた。
そして設置しながらインド人にタブレットを使って説明をしている。
タブレットの翻訳文字を見ながら話す。
翻訳されて文字に「ここに接続するのですか」
「ここのAとここのBを接続分かった」
「分かりました」
インド代表に・・・
「これが青木総理大臣からの親書です」
その親書には、インド独立の手助けする約束が書かれている。
そして手渡したM16自動小銃と弾丸の提供も含まれていた。
「イギリスのP-40や戦闘機と輸送機も奪ったので使ってください。操縦は捕虜から聞き出せばいいでしょう」
次の日には、インド側は独立宣言を世界に向けて発表した。
そして支援する日本を褒め称えた。
「植民地に成り下がった同胞達よ、なぜ我らが白人達に家畜の扱いを受けなければならないのか、それは力が無いからだ。なら今こそ武器を植民地から開放される時だ!戦って自由を勝ち取れ!」
そしてビルマも独立宣言した。
ー ー ー ー ー
事実は、1944年にインパール作戦で大敗した日本は敗色が濃くなった。
1945年3月27日、アウンサンは日本とビルマ国政府に対してクーデターを起こして、イギリス側に寝返った。
連合国軍はビルマ奪回を目指して攻勢にでた。
日本軍は同年5月にラングーン「現ヤンゴン」から撤退。それによりビルマ国政府は、日本に亡命した。
同年8月に日本が連合国に降伏したことでビルマ国は事実上解体となった。
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