夏になると双子の姉妹は少し髪と背が伸び、胸の形もなだらかな曲を自然に纏って、控えめながらもしっかりとした膨らみを表現していた。


夏休みの朝、周友と初果が部屋で話をしている。窓からは明るい夏の日差しが差し込み、鳥のさえずりが微かに聞こえる。


周友は、ベッドの上に腰掛け、ぼんやりと外を眺めている。初果は、クローゼットを開けて、今日着る服を選んでいる。


初果「周友ちゃん、今日から夏休みだよ。何か予定ある?」


周友「うーん、特にはないかな。ただ、ぼーっとしたいっていう感じ。」


初果は、軽いシャツを選んでそれを着始める。


初果「そっか。」


周友「うん…。なんだか、みんなと一緒にいる意味とか考えてしまって。」


初果は選んだスカートをはきながら、周友の方に目をやる。


初果「それ、前から言ってたよね。学校のこと、あんまり好きじゃないって。」


周友「うん。みんなと同じように振る舞わなきゃいけないのが、どうしても苦手で…。私だけ、周りと違う感じがする。」


初果は、そっと周友の隣に腰を下ろし、彼女の手を握る。


初果「気持ちが軽くなるように前向きに考えることも必要だよ。」


周友「うん、そうかも、ありがとう初果ちゃん」

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