第3話 いきなりドラゴンで草
偉大なる草グラスと草エルフ、リーフィアの旅立ちは大いに見送られた
草の民エルフはそれぞれ草を一握りして掲げ上げ草コールを行う。
旅立つ二人の姿が見えなくなってもで草コールは鳴りやまなかった。
神殿の草テレビジョンには二人の姿を映し出していた
草の大森林を出た先、草の大草原。二人はそこを歩いて進む。
「割とさみしくて草」「せんせー割と好きで草」「面白くて草だった」
旅立った草エルフを惜しむ生徒たちの声もある
そんな中で草テレビジョンに大きな影が映りだした。
「ドラゴンで草」
ドラゴン、現存する生き物でかつての神魔に近いと言われる種族の一つである。
「止まりなさいドラゴン!!」
草テレビジョンから草エルフの声が響く
「声まで聞こえるのハイテクで草」
「こちらにおわすのは偉大なる草、、、エルフの姫!!グラス様です!!!」
「草」「草」「いきなりバラしそうになって草」「グラス様をにょきにょきエルフ設定にしてて草」「ドラゴンに命令してて草」
「大丈夫ですよリーフィア。ドラゴンであるなら私のほうでお話しできるとおもいますよ。」
「いいえ、普通のエルフならともかく私は草エルフなのですから。任せてください。」
「草」「やっぱりエルフ見下してて草」「グラス様の制止振り切ってて草」「やっぱ草エルフはしょうもなくて草」
ドラゴンは咆哮をあげ炎を吐き出す。ドラゴンブレスである。
炎は草エルフを包み込む
草エルフは「ぎょえっ」という断末魔を出したのちに燃え尽きた
「即死で草」「効果は抜群で草」「グラス様ちゃっかりバリアみたいなの貼ってて草」
「皆様!安心してください!!」
くぐもった声が聞こえた。先ほど燃え尽きたはずの草エルフである
草エルフ、偉大なる草が最初に生み出した知恵を持つ生物。
その特性は地面から生えてくることである。
そう、偉大なる草の力がある限り何度でも生えてくるのだ。
草エルフはニョキニョキと地面から生えだし、今度はクリアな声を出す
「私、リーフィア何度でもぎょえっ」
が、再びドラゴンブレスに焼かれた
「天丼で草」「生えてすぐ焼かれて草」「草エルフ生える」
「はぁあああああ!!!」
今度は勢いよく生えて飛び出して走り出した。すさまじいスピードである。
「今日はいい天気です!私草エルフは天気の良い日は素早さが2倍になるのです!」
「やっぱりポケモンで草」「隠れ特性のほうで草」「地味に強くて草」
しかしドラゴンは草エルフの走る先にドラゴンブレスを吐いた。置きブレスである。
草エルフはまた燃え尽きた
「ドラゴン賢くて草」「草エルフより賢くて草」「草エルフもうだめで草」
光の柱が突如現れた。
天にも届く勢い、実際に届いているのかもしれない。
その柱の元にいるのは、草エルフであった。
燃え尽きて再度生え、この光の柱を作り出した。
ドラゴンもこれにはたじろぐ。
「今日は天気がいい。私の草魔法の威力も高くなる。」
「どちらかというと光魔法で草」
草エルフは天に掲げた手で剣を持つように構える。そして振り下ろした。
「喰らえ太陽の剣!!!ソーーーラーーーーブレーーーーード!」
光の柱もとい光の剣はドラゴンに直撃した。
「やったか!!」
「絶対にやってないやつで草」「外の争い止めに出たのにガンガン争ってるの草」「もはや糞エルフで草」
土煙がはれる。
そしてドラゴンは当然健在であった。
「当然やってなくて草」「相性不利1/4で草」
ドラゴンは再び口に火をためる。必殺と思っていた魔法が効かなかった為か草エルフは呆然と立ち尽くしていた。
「お待ちください」
それを止めるグラスだがドラゴンは勢い余って火を吐いてしまった
グラスが手を軽く振ると炎は草になった
「ドラゴン草吐いて草」「草オエオエで草」
草エルフは大量の草に飲まれた
「私の民が無礼を働いて申し訳ありません」
グラスは深く頭を下げる
「偉大なる方よ」
「ドラゴン喋って草」「というか正体バレれてて草」
「こちらこそ醜態を晒してしまい申し訳ありません」
「ドラゴン礼儀正しくて草」「草エルフよりまともで草」
「偉大なる方が神域を出られた。何事かと思い馳せ参じました。」
「まったく敵意なくて草」
ドラゴンはかつての神魔に近い生き物のひとつである。
現存する神魔である草の気配にもすぐに気づけた。
飛翔による高い機動力と察知能力を持ち世界の監視者のような役割を担っている。
ちなみに新魔に近い現存生物の中には草エルフも含まれる。
この間、その草エルフは大量の草に埋まっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます