第2話 割と急な話で草

草をあがめる神殿がある

すべての箇所が草木で作られ、季節により姿が変わる

「冬場はボロボロで草」

神殿には多くのエルフたちが集まっていた。


視線の先には祭壇があり、その上には、草が生えていた

「草」「草」「草」「ちょこんと草生えてるだけで草」


その姿を見ただけで偉大なる草を崇める言葉が飛び交う

「皆様静粛にお願いします。静粛に、」

偉大なる草の近くには、教師を兼任している草エルフの女が立っていた。


「先生で草」「教師と神官兼任で草」「大変そうで草」

草エルフが受け持つ生徒も騒ぎたつ。


「草の民の皆さん。集まっていただいてありがとうございます。」


そんな喧噪な中で、静かなのに通りわたる声が響いた

「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草が喋りだして草」


神魔大戦の唯一の生き残り、唯一現存する神魔。偉大なる草である。


「この草の大森林。草の民が飢えることなく豊かに暮らせるのは皆さんの祈りのおかげです。」

「草」「草」「草」「草」「草」「草」「毎日草パクパクで草」


「ですが、この森の外。争いによる疲弊で飢えた民が大量にいるのです。」

「自業自得で草」「俺たち我慢して草食ってるだけで草」


「神魔大戦では草しか残らなかったのです。そのような悲劇はもう繰り返したくありません。なので、、、」


草の言葉を聞き、エルフたちは静まりこむ


「この草自らが外に出て争いや飢えのない世界を作ろうと思います」

「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」

「草テクテクで草」「割と立派で草」


草の民の大歓声を受けて草が光りだす

「草ピカピカで草」

草は姿かたちを変えてエルフの少女へと変化した


「この姿は争う意思がない、敵意がないという意思表示です。どのような姿になればよいかと草エルフに相談して決めました」

「草」「草エルフロリコンで草」


「違います!子供の女の子は争いと対極の存在だと思ったからです!!」

「草エルフ慌ててて草」「絶対趣味はいってて草」「女の子もわりと争いあるの草」


「では続きは草エルフさんお願いいたします」


「はい。それでですね、外界に出ている間。偉大なる草とお呼びするのはトラブルの原因になるかとおもいます。なので、」

「偉大なる草のことをグラス様とお呼びするよう共通認識を持っていただきたいのです」

「草」「まんまで草」「結局草で草」


「それでわたくし草エルフも仮の名を名乗ります。偉大なる草の一部、葉、

 リーフィアと」

「ポケモンで草」「B130くらいありそうで草」


「それで皆さんにお願いがあります。こちらをご覧ください。」

草エルフ、リーフィアが指をさす方向には巨大な広げられた布が掲げられてあった。

おそらくは植物の繊維から作られたものであろう。


「これは草の力で遠くの景色を映し出すものです。名前を草テレビジョン」

「草」「テレビジョンの意味初めて知って草」


「これにはグラス様と私の旅の風景が映ります。皆様にはそれに向かって今までのように草の祈りをしていただきたい」

「草」「草」「草」「意味不明で草」


「グラス様の力の源は草の民である皆様の祈りです。皆様が祈れば草パワーがふえます」

「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」


すると草テレビジョンが光りだし、祭壇の上にいるグラスの顔が大きく映し出された


「草ァ」「草」「可愛くて草」「絶対草エルフの趣味入ってて草」


「静粛に!草パワーがあればグラス様は無敵です。よろしくお願いいたします。」


「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」「草」


偉大なる草、グラスの旅立を伝えた集計は大歓声で包まれ終わった。




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