第2話

 私は、兄や姉達が嫌いだ。


 どいつもこいつも自分勝手で、クソみたいな人間ばかり


  

 はぁー、


 そんな人間に囲まれてるから、私は素直に謝れないのよね。


 「・・・ユウ・・・」


フユは思い出す。


 昔、城を出た時に襲われそうになった私を命懸けで守ってくれた弟を


_____________



 ユキの父親は飢えによって亡くなってしまった。


 この国の食料は王国が支配し、独占をしている。


 その為、国民は敢えて亡くなる人間が跡を絶たなかった。


 

 今では、俺がこうして種や水を魔法によってこっそりと編み出して配ることでなんとかなっているが、


 ユキ【あんたのせいよ!!アンタみたいな人間がいるせいで!!私のお父さんは!!お父さんは!!】


今でも夢で見るほどだ。


______


「・・・」


部屋を出ると


 新人メイド「許してください」


ヒロ「許させねぇ。許す必要がねぇよな。お前のような庶民に」


こんな場面に出くわす




 

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