時間はたいせつに

 約束の土曜日。


 なぜか私は昔使っていた中学校のジャージを纏って母校に来ていた。決して狙ってこれにしたわけじゃない。

時間がなかった……


 すっかり忘れていた。


 近場になぜかあったジャージ一式を着てここまで来たわけ。


 来客用玄関に向かう。私の立場が変化したことを痛感する。事務員さんに声をかけると私のことを覚えていてくれていたみたいで歓迎された。


 玄関から持参した上履きに履きかえ廊下で待っていることこと数分遥が小走りにやってきた。

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