脚本家失踪事件

タイトルは大事だと痛感した私

「……なんだか、私が死んだことにされてる……すごく、不快だな」


 全て私が悪いんだ。


 あれからしばらく経って、「遺作」なんてタイトルをつけた曲を世に放ったせいで、私が死んだみたいに言われてしまった。そのせいでたくさんの私の関係者から問い合わせだったり心配だったりをいただいて、それの鎮静化にそれなりの時間がかかってしまった。


 遥からはかなり心配されたっけ。


「逢花さんが死んだら私も自分で死にますから」とかなんとか言われもして。


 しばらくまた時が経って、色々なほとぼりが冷めた頃、

遥から連絡があった。


「次の土曜日、学校に……か。」


 私は承知した旨をすぐ返信した。

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