2.恐竜がパステルカラーで塗られていても、僕達に反論出来る根拠はない/@ju-n-ko

https://kakuyomu.jp/works/16817330658106322044


【私がこの作品を手に取った理由】

 ジャンルは現代ファンタジーとなります。とにかくタイトルが異彩を放っています。キャッチコピーと三行あらすじからは、この作品が普遍的なダンジョンものであることを示唆していますが、この哲学めいたタイトルとどのようにつながってくるのかと興味を惹かれました。


【私がこの作品から読み取ったあらすじ】

・理由は不明であるが少年、赤井青がママチャリの幼児席に妹の赤井ひまわり、前カゴに子ぎつねを乗せて激走している場面から入る。

・1週間ほど前、子ぎつねとの出会いに関する出来事の回想に入り、意味深なタイトルはここでサクッと回収される。

・子ぎつねはひまわりに紺と名付けられており、洞穴に保護されているが、その洞穴が広がっているようで、青は違和感を覚えながらも自転車ごと洞穴に入って紺を探すことになる。

・洞穴にはなんとオークがいて、ダンジョンが各地で発生していることを思い出した青。その足元に紺がおり、オークの隙をついて救出すると、ひまわりとともに自転車に乗せ冒頭の場面につながる。

・ゴブリンを偶然倒したり、ドロップアイテムを手に入れたりしながらセーフティエリアの泉にたどり着き、ふと気づくと紺がきつね獣人に変貌していた。

・ダンジョンが発生しそれに紺が呑まれたことが原因でそのようなことになっていたようであり、試行錯誤しながら三人でダンジョンの出口を探すことになる。


 ここまでが第1章の内容となります。第2章以降は未読であり、以降のレビューはそれを前提としたものとなります。


【私がこの作品に感じた良い点】

 ターゲットをカジュアル層に限定した上で、いかにその読者に対して楽しんでもらえるかということを徹底的に考え、作られた作品なのではないかと思いました。

 会話や物語の展開はエンタメ性を重視しながら現実的なところに落とし込むことに配慮されているようで、不自然なところやご都合主義感はあまり感じられず、安心して気軽に楽しめる作品だと思いました。

 かと思えば、自衛隊周りに視点を移して少しハードな世界観を見せたり、未読ですが目次によると3章からは自衛隊周りの話が展開されているようで、いったん作者さんが作る世界観が気に入ってしまえば、どっぷり嵌れるのではないかと思います。


【私がこの作品に感じた悪い点】

 意味深なタイトルはサクッと回収されてしまうため、残ったのは普遍的なダンジョン探索を主題とした物語ということになります。このタイトルは作風にちょっと合っていないなと感じました。

 私が一人の例になりますが、タイトルから期待していた内容と違っていたところがあり、私のストライクゾーンからも外れているため、正直を申しまして継続して読むか判断に迷いました。まあ有象無象の一人の個人的な感想は置いておくにしても、ということは逆に本来この作品の作風を好む読者を逃がしている機会が生じているかもしれません。あくまで個人的な意見です。

 そのため、せめて私が公式にレビューした際に表示されるキャッチコピーでそのギャップを埋められないかと考えました。以下、その内容です。


【カクヨムに公式に投稿する場合のレビュー内容】

・ひとこと紹介

 いい意味でタイトル詐欺! お気楽一家のダンジョンライフ

・レビュー本文

 テンポよく物語が進行し、カジュアルに楽しめるダンジョンものです。愛らしいきつね獣人も登場し、お気楽一家を中心とした登場人物たちの掛け合いに、ほっこりすること間違いなし!


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 レビューは以上となります。全く個人の感想なのですが、このレビューを見られた作者さんは【カクヨムに公式に投稿する場合のレビュー内容】を公式に投稿してよいものか、ご意見をいただければ幸いです。ちなみに私がレビューする時の星は必ず★★★です。

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