不可逆的真理

秋雨

 紅葉が舞い落ちる薄暗い小道を歩いてゆく。

暖色を身に纏ったそれらはかすかな陽の光を浴びてチラチラと輝いている。

 だが、その瞬きも所詮は刹那の出来事。

 彼らは地べたに落ちると同時にいくつもの足に踏まれる。踏まれたかと思えばまた踏まれ、

踏まれたかと思えばまた踏まれ。

 やがて淘汰され、喧騒が落ち着き暖色が茶に堕ちる頃、ようやくそれは地べたに馴染む。

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不可逆的真理 秋雨 @tuyukusa17

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