第七話 脱出

 私はこの研究施設そのものを歪ませた、それまではいいのだけど、私はまだこの研究施設でやり残していることがある。

 正直言って、死んだ(?)ほかの番号の少女たちがどうなったのか?とか、どうやってこんなにも優秀な子供を集められたのか?とか、気になることは沢山あるけど、それは考えても仕方ない、この研究施設の大元の組織は知っているかもしれないけど、少なくともそれらは研究施設ごと歪ませるつもりだ。

 それよりも私が必要としているのは研究資料だった。この研究施設は魔女の研究以外にも様々なことに手を伸ばしてそう、またはそれらの研究が魔女についてどう活かせるか?などのために資料だけでも溜め込んでそうというのが本音だ、そのなかには私のまだ知らない技術や、その片鱗を見ることができるかもしれない。


-_£€=<>%%#貴方たちのみの魔術


 これは今起きている現象を自分のものにしない、つまり、この魔術は私以外の全てに起こっていることであり、私を“例外”にする魔術だ。つまり、この空間の歪みも、わたしには何も起こってないように見える、研究員は例外なく“歪み”に取り残されているので間抜けの殻状態である。ただ、この魔術の欠点は自分の行使したあらゆる魔術から自分を例外として扱うので、それまでにかかっていたバフなどを無効化する。それに消費魔力も多いので長時間使用できないという欠点がある。今でも魔力が少しずつ吸われているので、早めに探索しなければならない。


<%=#!重圧!<%=#!重圧!<%=#!重圧!」


 私は魔術を使い、重厚な扉を開けていった。その先は私がよく使っていた訓練場である、なぜここにきたかというとグレネードや、アサルトライフル、スナイパー、拳銃、槍、剣etc…大量に武器や弾薬などがあるのだ。私はできる限り調達したい、それに研究室にはダンジョン産のアイテムなどもありそうなので、そこも期待している。あとは資金管理を行なっている人がいるはずなのでその人の部屋から運営資金などを得られたらexcellentなのだが、さすがにそれまでは魔術が持たないだろう、それまでに亜空間収納の魔術をつかい、大量の武器、研究資料などを漁れれば、無問題である。

 訓練場に着くと、まず最初に行くのが武器庫、弾薬庫だ、基本的に銃は同種を二丁ほど持ちたいけど、私の苦手なサブマシンガンとスナイパーライフルは取らないでおこう、基本的にはピストルとアサルトライフルだ。その次にグレネード、剣、槍、ナイフ、あとは扉破壊用のC4をパクっていく。


<>><_[]*€£%亜空間収納


 大体しまい終えた、C4片手に歩いていく、次は研究棟、そこに向かうための通路があるので、そこの扉にC4をつけ、


「爆破!」


—バーーーン


 破壊する。そしたら破壊されてこじ開けられた道を通っていく、研究棟にはマップがあるのでそれをたよりに進んでいく、ずらっと並ぶ研究室の中で私が一番最初に行くのは資料室、ここには研究資料が大量に置いてある。

 資料室に入ると一番最初に感じたのは紙の匂いだ、暗く、見にくい資料室だが、そこには電灯があり、スイッチをオンにすることでその問題を解決してくれた。私は気になる資料を漁っていく。


— 反ミームについて、反ミームを用いた認識阻害アイテムの製作に関する資料、魔術門の創造と門の阻害、魔女の目の効能について、人体改造入門、人体改造の欠点人間性の欠落について、


 など様々である、私は反ミームと門の創造、阻害についての資料以外や全て亜空間収納に入れて、それらを読み出した。


•反ミームについて:反ミームとは自己検閲するミームのような現象のことです。物事を認識しにくいとか、そもそも認識できないとか、認識しているという“事”を認識できないといった現象のことです。これらの反ミームが弱いものであれば一般的にも存在します。それは読みづらい文字だったり、他者から見れば全く意味不明な怪文だったりというものです。これらは一般社会でも見られますが、それとは違う反ミーム性の強いものは一般社会では見ることができません。それらは、見ているということを認識させないことにより自信の存在を無意識にさせたり、見ることによって得られる情報、主に形や色、臭いなどのものを“認識していない”事にして、その正体を隠すものだったりが挙げられます。いずれも超常的な物であるが故、今後の正体解明や活用などに期待されます。


 なるほど?ぱっと見わからない人も多そうな説明だった、つまりこれは実質的な透明化のような物だと思う、多分透明化より力としての強さは上だという事だ。これは単純に自分を透明化して見えなくさせるよりも、自分が相手から認識されてはいるが、“認識している”という認識を認識していないという物なので、単純な透明化よりも実用的な物だと思われる。

 じゃあ次、門の創造と門の阻害についてを読む。


•魔術、門の創造と門の阻害について:知っての通り魔術とは水を出したり、生物を眠らせたりなどというものが多いわけなのだが、これは少し異質だ。我々が発見した魔術門の創造はイメージ点とイメージ点をつなぎ合わせるように門を設置して、そこに転移するというものである。これを使用する事で今後の施設への運搬などの作業の簡略化が期待されている。また、我々はこれを何らかの事象によって魔女に使われる可能性を考慮し、門の阻害という魔術を開発した。これは一定区間に場もとい結界のような物を生成し、そこの中にいる人物が門の創造による転移を実行しようとした際、完全なる発動停止もしくは門の生成場所の改ざんなどを行えるという物である。我々はこれらの技術をさらに向上させなければならない。※魔術の詠唱呪文を以下に記入;!}{%^=*%~門の創造!<>£€{}*=-@?門の阻害


 いい物をもらった、これは施設を出た後ありがたく使わせてもらう、なぜ施設を出た後なのかというとこの施設はもう門の阻害が貼ってある可能性が高く、ここで門の創造を使うと改ざんされてやばいところにワープする可能性があるからだ。

 私はこれらを頭の片隅に置いておきながら、ほかの研究室を漁っていく。


「?」


 研究室235と書かれた部屋の机の上、そこには一般的には能面と呼ばれる物であった。


「狐の能面?これは…資料?」


横に置いてあった資料に目を通す。


 研究報告書:ダンジョン産アイテム“隠れ樹の能面”の報告書。隠れ樹の能面は日本の京都駅ダンジョンで発見されたアイテムです。この能面は見る人によって見え方が違うという特性があるという性質があります。また、他にわかったことはこの能面は——の結果より、反ミーム性があると結論づけられており、我々の組織での量産のため、研究を行なっています。

 所々が黒く塗りつぶされてる、これがこのお面の認識阻害というものかな?これも持っていこう。

 私は施設の上部を破壊して、外に出るための穴を作り出す。


^^^!=£€%浮遊


 上空を移動し、脱出する、どうやらこの施設は山の中にあったらしい、私はある程度浮遊で移動してから。


!}{%^=*%~門の創造


————————————————————

研究施設編はこれで完全終了かな?

この回は研究施設から貰えるものは貰っとけ見たいな感じの回です。

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