平和にレベル上げ(1)




 森でスライムを倒し、サナチ様とツーシさんのレベリングだ。

 俺はもう少し強いのを倒したいところなので、二人のレベルが上がったら奥へ行く予定。

 その時になったら今度はサナチ様がバニーを着て護衛に回るのだ。


 奥に行くならバニーが一人いると安心だね。


 しかし、熊を倒す際には俺が魔法を出すまでナミミ様が熊を足止めするんだが……ナミミ様、バニーじゃないのに強くね? 鍛え上げた技術の賜物? ムーンフォールは修羅の国やでぇ……


「やった! レベル上がったわ! 褒めてコガネ!」

「おめでとうございますサナチ様」


 スライムを潰したオーバーオールの合法ロリ、バニーを脱いだサナチの頭を撫でる。

 おっと、ついナミミ様を褒める時の癖が。


「やりましたねサナチ。私からも褒めてあげましょう」

「な、ナミミ? その手に持ってる棒は何?」

「いいこいいこするための棒ですが?」

「そんな棒聞いたことないんだけど!? あと手つきがやらしい!!」


 サナチ様はツーシさんの後ろに隠れた。

 やれやれ、とため息をつくツーシさん。


「ナミミ様。その棒は夜まで仕舞っておいてください」

「おっと。確かに明るいうちから使うものではありませんでしたね」

「うう。ナミミが壊れたぁ……私の知ってるナミミはもういないのよ……」

「でも今の私の方がサナチとも仲良くできて、私は好きです」

「……うん」


 うんじゃないが。サナチ様も堕ちてんじゃねぇか?

 そこんとこどう思いますかツーシ先生。


「ナミミ様に比べて穏やかではありますが、サナチ様も初ぴょんぴょんで頭ン中がピンク色になってますよ。より酷い実例ナミミ様見て冷静になってるだけです」

「ああ……うん、確かにナミミ様見ると理性が働きますか」

「かくいう私も、ナミミ様がいるおかげで今すぐコガネさんにクイパシしてもらいたいのをガマンできてるわけですが」

「ツーシさんほんとそれ好きですよねー」

「ええ。生き甲斐といっていいですわね」


 と、ナイフでスライムを切り捨てるツーシさん。ツーシさんは城下町に来るまでに多少戦闘もあったらしく、慣れたものだった。



 2人のレベルが上がったので、次は俺とナミミ様のレベル上げだ。奥に向かう。

 バニーの護衛がいるため、何の危険もなく順調に上がる。


「お。上がりましたね。ふふ、またSTRが強くなりました」

「……ねぇツーシ。ナミミに体力がつくの、地味にやばくない?」

「むしろこのせいで歯止めがきかないのでは?」

「二人とも? 何か言いたいことがあるならハッキリ言ってください。コシコシしますよ?」

「そういうとこですよナミミ様」

「私はこうならないようにしなきゃね……うん」

「分かりました。二人とも夜に私の部屋に来るように」

「あら。コガネの前で浮気宣言? ひどい恋人ねぇ」

「ちっ、違います! これはコガネさんだけに負担が行かないよう役割分担というやつで……う、浮気じゃないですからね!? 心は常にコガネさんとロニーと共にありますからぁっ!」


 サナチ様達にからかわれるナミミ様。

 大丈夫です。分かってますって。


 ……だから俺が休めるようにしっかり分担お願いしますね、サナチ様、ツーシさん!





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