さんばにーとぅないと・あふたー


 3人のバニーに見守られながらのヒバニン同士ぴょんぴょんというアレな経験をしたけれど俺は元気です。一部はぐったりしてるけど時間経過で大丈夫です。


「……私達3人でやってたぴょんぴょん、ちょっと間違ってたみたいですね?」

「薄々そんな気はしてました」

「ツーシに普通はそんなことしないと言われてびっくりしました」

「ですよね」


 だってやってることアレすぎるんだもんナミミ様。

 あんな屈辱的な事、普通のバニーならさせようと思わないだろう……ナミミ様頭ぴょんぴょんしすぎなんだよ。何してもぴょんぴょんしちゃうもん。


「まぁこれからもしますけど」

「ですよねー」


 だってアレがナミミ様のお気に入りなので。

 ナミミ様は普通じゃない程度で止まるはずがないのだ……


 そして3人もバニーが居たのに結局ナミミ様無双だったよ。

 ナミミ様、スーツなくても世界からバニー判定されてるに違いない。この世界においてはバニーしか勝たん。つまり、勝つ者がバニーなのだ。


「あれだけやったので今日はコガネさんお休みですね。ロニーも仕事ですし……サナチでも食べますか」

「ちょっとナミミ!? 私の貞操をスナック感覚でつまみぐいしないでよ!?」

「でもしたいですよね? 大丈夫、道具も色々ありますから」

「道具ッ!? た、助けてコガネ! 私なんか戻れなくなりそうな気がするのッ!」


 いやー、そう言いながらバニーのサナチ様が今のナミミ様の手を振りほどいたりしてない時点で既に手遅れじゃないかと思う次第。

 と、ここでツーシさんが口を挟む。


「ナミミ様、それよりもコガネさんのレベル上げをしませんか?」

「え? 何故ですかツーシ?」

「ニンジン召喚のレベルが上がれば、ニンジン屋の打開策が生まれるかもしれません」

「…………あっ。そ、そうですね! では今日の午後は皆でレベル上げに行きましょう。サナチもツーシも、バニーを脱いでのレベル上げですよ」


 ナミミ様、ニンジン屋の事ちょっと忘れてたな?

 ちなみにツーシさんたちが来てからナミミ様も午後のレベリングを再開してはいた。なんやかんやレベルがあって困ることは少ないのだ。


 レベルも上がって、ナミミ様は武器屋で購入したハルバードを振り回すくらいはできるようになっていた。ナミミ様愛用だったバニハルコン製ハルバードは使えないが。

 元々習熟していた武器だ。持てるようになったなら、あとは使うだけ。レベリングも捗るというものだ。もうスライム程度に遅れは取らない。


 俺? 俺は昼間は休むのが仕事なとこあったから。うん……


「そういえば、もう私の方がコガネさんより力が強いんですよね」

「俺、STR82のままだからな」

「……今度力づくで押し倒してぴょんぴょんしてあげますね? ヒバニンの女の子にも勝てないなんて、ってなじりながら、たっぷり甘えさせて愛してあげます」


 頭おかしなるでこんなん……!


「それにしてもニンジン屋の問題は本当に難問ですね」

「……いや、ナミミ様。維持するだけなら簡単なんですよ?」

「あれ、そうなのですか?」

「はい。コガネさんを置いていけば良いだけなので。それだけでお店は維持できますし、暴動も起きないでしょう?」

「確かに……」


 確かにこの店を回すには俺が一人いればいい。元々一人用のカウンター式店舗なので、キントキの仕入れができる俺さえいれば何も問題はない。

 だけどそれだとナミミ様と離れることになってしまうわけで。


「ですがコガネさんは私のそばに置くので無理です。コガネさんが残ると言うなら私も残ります」

「そうなるでしょう? ですがここでどうにか離れた魔王国へキントキを召喚できれば解決ということなんですよ。そのためにレベルを上げて欲しいのです」


 なるほど。レベルを上げて特定の場所にキントキを召喚できるようになったなら、あとは人を雇って売らせておけば店は維持できるわけだ。

 上手く超遠隔ニンジン召喚できるようになったら八百屋のおっちゃんに押し付けてやるのもアリだな。


「具体的な解決はまだですが、多少道筋は立ちますね。すばらしいですツーシ」

「ナミミ様も頭がぴょんぴょんしてなければこのくらいはすぐ思いつくと思うんですけどね。どこであんなドギツいの覚えてきたんです?」

「試行錯誤の結果ですよ。私、コガネさんにクップクするのが大好物なのです!」

「胸を張って言う事ではないですね。クップクしながら逆にワカラセてましたし……」


 あ、でもナミミ様がこうなった一端。よくよく考えたらあのおっちゃんにもあるんじゃね?……うん、他のヤツを雇うとしようかな。



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