ぴょんぴょん後の朝(ナミ視点)
……すっっっっっっっごく気持ちよかったです……
や、その。午前中の内から身体の方がもう準備万端で、夜まで待つのが辛かったんですけども。それもまた気持ちを昂らせてくれてよかったんですが。
というかあれですよ。
コガネさんとのぴょんぴょんもそうなんですが、午前中、お店での出来事です。
私の正体がバニーガール達にバレそうになった一件です。
あのバニーたち、私の事本気で『ナミミ・ムーンフォール』だとは思ってないじゃないですか? 正確には、私が『ナミミ』を貶める発言をすればするほどそうじゃない、と認識してくれる。
なら、『ナミミ』じゃない私が『ナミミはこうだ!』と言ってもただの外野の悪口にしかならないわけですよ。
敵国のヒバニンが何を喚こうと、『ナミミ』にはなんの影響もないんです!
だからそこで『ナミミ』の幻想が幻滅するような事を言いまくっても、誰も損しないって寸法なんですよ!
ここぞとばかりに『自白』しちゃいました! 超・スッキリです!
はぁー、本当なら懺悔室でも言えないような事をあんな大勢の前で……っ!
ワケわからなくてぐるぐるして、最高に気持ちよかったです……!
しかもチップまでくれるとか、お得ですね!
ただこれ、唯一私が『ナミミ』本人だと知っているコガネさんにだけ、私の『自白』を正確に認識されてしまったわけで……私の本当のコトを知られてしまって……す、すごく、気持ちよくてぇ……ゾクゾクしちゃってぇ……
ついつい調子に乗って、本当の事をぶちまけ過ぎてしまったかもしれません。
だってコガネさんは沈痛な、言葉にすれば「うわぁ」って顔で。間違いなくドン引きしちゃってました。
すみません、私、本当はこんなダメダメでイケナイ子だったんです……!
……だ、だけどそれもなんか、身体がピリピリしてしまって……心地よくてっ……
わ、私にこんな
それで、もっと、もっとコガネさんに私のこと知ってもらいたくて、あそこまで言ったらもう隠す必要もないな、と、ぴょんぴょんにも誘えてしまったんです!
ここまできたら、何言ってももう引かれないかなって!
そしたらまさかのOK貰えて……勢いって、たまには大事だなって……えへへ。
コガネさんも「お辛かったですね、俺にできることならなんでも言ってください」と、私が毎晩一人コシコシしていた辛さを慰めてくれましたし……!
さらに私の魔力を深く受け入れてくれたコガネさんが、「せ、責任を取って本当の恋人に……」と、コガネさんの初めてに対する責任を求められてしまったので、もちろんOKしました!
しっかり責任取って、コガネさんのことを幸せにしてあげますね!
……うふふっ! もうあのバニーガールには感謝しかありませんねっ!
「はふ……」
そして今朝に至るわけです。
骨盤がズレたんでしょうか、不思議なほどに足がガクガク震えて立てなかったので、今日はコガネさんが店番をしてくれています。
……本当に濃厚な夜でした。これがぴょんぴょんなんですね。幸せが止まりません。
母様がお父様とべったりな理由も
ところで。
はじめてのぴょんぴょんを終え、色々と検証したいことが出来てしまいました。
……もっとどこが気持ちいいか。コガネさんのどこを舐めると美味しいかとか。
コガネさんの回数制限についても、本当に上限だったのかもう一度確認する必要があると思いますし。
場所やポーズについてもコガネさんの好みを知りたいです。コガネさんを幸せにするために。もちろん、私自身の好みも。
余すことなく、あまねく全てを知りたいです!
そして私の汚いトコも全部全部さらけ出して、コガネさんに知って欲しいです!
私の全てをコガネさんに教えたら、もうそれって私がコガネさんのモノってことですよね? 弱みも握られて逆らえないってコトですもんね!
コガネさんの尻に敷かれて、なんでも言うこと聞いちゃいますよ! コガネさんの初めての責任を取って、いっぱい
あ。でも私自身がぴょんぴょんしてると、見えないこともあるんですよね。
一旦冷静に第三者視点でどういう動きが最適なのかとかも検証したい……ついでに外でぴょんぴょんするなら見張りとかもあったほうが良いですし……
どこかに信用出来て、検証を手伝ってくれる人はいないでしょうか?
「ナミ! 大丈夫!?」
「あ。ロニー」
いましたね。丁度いいのが。
しかもロニーは私のバニー力を奪っている――つまり、バニーな、私の片割れといっても過言ではないです!
検証を手伝ってもらうのにうってつけの、最高の人材じゃぁないですか!
「ごめんね! 私、ナミの事守ってあげなきゃいけなかったのに……!」
「? いえ、そんなことよりお願いがあるのですが」
「何、何でも言って? 私にできることならなんでもするよっ」
本当に都合がいい。なんでしょう、吹いてますね、風が。
ただ、検証に付き合って、と言っても通じないでしょうし……
あ、そうだ。適切な言葉がありました。
「ロニー、私とぴょんトモになりませんか?」
「え!? ええーーーーっ!?」
えへへ、一緒にいっぱい検証しましょうねっ!
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(なんやかんやバニー感覚が抜けないナミミ様……!)
(※この章について。崩壊したのは主にナミミ様の頭のネジです)
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