閑話 猫ちゃんず②ジャック(クロマメ)
黒猫のクロマメの棲家は住宅地から少し離れたとこの大きな一軒家。
クロマメはここではジャックと呼ばれてる。
ママがブラックジャックを連想しジャックになった。
この名前すこーし気に入ってる。
ジャックの朝は早い。
この家にはママ、パパ、お兄ちゃんのまーくん、その妹みーちゃん、末の赤ちゃんのむーちゃんの五人家族だ。朝は賑やかだ。
ママがパパとまーくんとみーちゃんのお世話をしている間、僕はむーちゃんのお守りをする。
むーちゃんはミルクの匂いがするんだよ。
でも、気をつけないと尻尾や耳を掴まれるんだ。
「いってらっしゃい。気をつけてね。」
「行ってきまーす。」三人が出掛けたら
「ジャックお待たせ。ご飯だよ。」やっとご飯だ。
庭の窓からお外へ出る。いつもママが居るから窓は開けてもらえるんだー。
さてと、今日も川に行って遊ぼう。
お魚いるかな?カエルさんもいるかな?
川に向かって歩いていると茶色の猫がこっちにやって来た。
「こんにちはー黒いのさん。」
「こんにちはー茶色いのさん。」
「どこ行くのー?」
「僕は川の方に行くんだー。」
「僕は森の方。」
「暑い日は涼しいところはいいよね。」
「そうだよねー。じぁー行くね。またねー」
「またねー。」
そう挨拶をして別れる。
これを人間が聞いていたら「にゃーんにゃーん」としか聞こえない。
川の上流あたり。ここは河岸に竹が茂ってる。
河岸から川を覗くと小さいお魚がたくさんいる。ちょっと捕まえてみよう。
バシャバシャ バシャバシャッ 逃げられた。
もう一度 バシャバシャ バシャバシャ。
全然捕まえらんないや。
やぁカエルさん。こんにちはー。
オタマジャクシさん大きくなった?
見ていーい?もう足が出てきてる。
すぐにカエルさんになるね。イタズラしないからまた見にきていい?
イタズラしないと約束して、しばらく通ってみることにした。オタマジャクシがカエルになって冬眠する頃まで続いた。
後日、このお気に入りの河原でジャックは
紺色の羽をつけた小さな人間?に会う。
これがジャックと虹の妖精の出会いとなる。
たくさん遊んだなー
そろそろむーちゃんがおきるころだな。
早く帰ろー。
そぉ〜とお家に入る。
むーちゃんまだお昼寝だ。
お守りのついでに僕も隣でお昼寝しようかな?
するとまーくんとみーちゃんが帰って来た。
「ただいまー」
「おかえりなさい。」
「おやつあるよー。」
騒がしくなるなーお昼寝は2階のクローゼットの中でしよう。あそこは誰にも邪魔されない。
夕方、パパが帰って来た。
「ただいまー。」
「おかえりなさーい。」
「もうすぐご飯できるよー。」賑やかな食事。
皆んなの足元でジャックはご飯を食べる。
皆んなで食べるご飯は美味しいな。
この家の子供達はジャックにとっては年下の兄弟だ。追いかけ回され、ぎゅうぎゅうされてもジャックは怒らない。
「僕はお兄ちゃんだし、これは子守りだし。」そうジャックは思っている。
お風呂だって一緒に入る。
「はーい。キレイキレイしよーねー。」
「ジャックはお利口さんだねー。」
「大人しくしてるしー。可愛いしー。優しいしー。」
お兄ちゃんだもの当然さ。
ほらほら、ちゃんと髪乾かさないとー。
体拭かないとー。「にゃー、にゃー。」
「お水かな?お風呂上がりは飲みたいよね?」
そして夜はみんなと並んでおやすみだ。
「ジャック。いつも子守りありがとうね。助かるわ。おやすみ。」ママはわかってくれてるんだよね。
僕は、皆んなと家族でよかったよ。
家族なんだからお手伝いはしなきゃね?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジャックのご主人様と家族
[ジャックの序列順]
1. ママ (専業主婦 母)
2. まーくん (小学1年生 長男)
3. みーちゃん (幼稚園児 長女)
4. むーちゃん (乳幼児 次男)
5. パパ (サラリーマン 父)
やっぱりママが1番さ。
[クロマメ] 藍色の妖精の加護を持つ
黒猫、金色の目 男の子
・ゆめちゃんがつけた名前 …黒いのでクロマメ茶からとって「クロマメ」
・本当はジャック…ご主人様(ママ)がブラックジ ャックからもらった。
・好きな場所…川で遊ぶのが好き
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