第7話話し2

おやっ、かわいい女の子が1人駅のベンチに座っている。

横には、大学生であろう2人の男性の若者がスマホを弄りながら喋っている。


女の子は、その大学生には興味が無いようだ。


大学生は、◯◯大学と書かれたバッグを持っている。

何かのスポーツをしているらしい。


私は、それを横目に駅の喫煙所でタバコを吸っていた。


「オジサン!」


私に声を掛けてきた。はは~ん、この女の子はパパ活でもしているのか?


「何だい?君とは、食事もホテルにも行かないよ!」


「ち、違うんです!私はオジサンみたいな大人になりたいんです」


「どう言う事だい?」


「オジサンみたいな、デブでサングラスで、駅前で平気で喫煙する男性に憧れているんです。決して、性的事や恋愛感情はありません。オジサンみたいな方から、この若いわたしに、教えてくたざい」


「何を?」


「オジサンの哲学を」


私は、開いた口が塞がらないが、

「ちょっと、そこの喫茶店行こうか?」


「は、はいっ!」


こんな、女の子もいるんですね。

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