ゲームで敗けたら退学になる学園、ポイント肩代わりで絶対服従に出来る環境、敗北したヒロインを服従させて、ついでに高飛車クズヒロインも服従させる、現代ファンタジー

ポイントの貸し出し

そして、彼女達二人に、負債証書を通じてポイントの貸し出しを行う。

「取り敢えず、二人にポイントを渡して置こうと思ってね、あぁ、これはお小遣いとかそういうのじゃないから、勝手に使ったらダメだよ」

と、その様に遠崎識人は言った。

前回の二対一のバトルによって、負債が３０万近く膨れ上がっていた。

遠崎識人は、その30万のポイント負債を作る為に、自分の方から彼女達にポイントを貸し出し、負債を作っていた。

「えっと…五万ポイントの貸し出し…？」

一人につき、5万ポイントである。

なので、遠崎識人は二人に10万ポイントを貸し出していた。

しかし、それをただ貸し出すわけではない。

「うん、これを現金化する様にね」

今、この場で、現金化する様に言った。

零算学園のレートでは、1ポイント＝100円である。

なので、5万ポイントを交換した場合。

「と、言う事は…500万円に換金するって言う事？」

現金で500万円である。

学生が持つにしては、高額だった。

遠崎識人は頷いて、そうだと言った。

「そう、こうすれば、キミたちに5万ポイントを貸し出して、尚且つ、現金が手に入る」

現金が手に入れば、それ相応の贅沢が出来る。

だが、これは遠崎識人が命令して交換させた現金である。

各自、各々の判断で使用しろ、と言う訳では無かった。

「でも…こんなお金、一体…」

自分達には手に余る代物だった。

白宮桃花は、これを一体何に使うのか、と思ったのだが。

遠崎識人の太腿に座る鞭野瑪瑙が彼女に対して呆れた様子で告げる。

「ちょっと、ここは零算学園よ？そんな事も忘れたの？」

そう言われて、ムッとする。

しかし、何をするのか、白宮は理解出来なかった。

その横で、遠崎識人も鞭野瑪瑙に賛同する様に、使い方を彼女に教えた。

「鞭野の言う通りだよ、アヴァター適性に必要な資金だ」

学園では、アヴァター適性の拡張の為に、別料金で試験を受ける事が出来る。

多くの適性試験があるが、試験を受ける時に高額を支払う事が多い。

海外では、アヴァター適性試験を受ける際は国が補助してくれるのだが、この国では適性試験に対する補助は出してくれない。

零算学園でも同じであり、多くの施設で無償に受けられる場所もあるのだが、殆どの適性試験は海外で行われるのだ。

そして、国外での値段も相まって、日本円で軽く100万を超える場合が多々ある。

安全且つ、きちんとした施設での試験ともなると、より多くの金が掛かっている。

なので、アヴァター適性を受ける時には、少なくとも一週間以上は学園に戻る事は出来なかった。