ブルマ姿


失禁した為にスカートが濡れた鞭野瑪瑙。

保健室で、体操服を借りて、彼女は着替えた。

男性用の下着、女性用の下着、それぞれのサイズも置かれていた。


そして体操服も夏用、冬用とあり。体操服は短パン型があったのだが、敢えて遠崎識人はブルマを鞭野瑪瑙へ渡した。


「は、恥ずかしい、…遠崎」


彼女は顔を赤くしていた。

その声色は、甘えた子犬の様に柔らかだ。

完全に、遠崎識人に対してご主人様として認識している様子だった。


「俺が選んだのに、着替えたいんだ」


そう意地悪する様に言う。

その言葉に彼女は慌てて言った。


「違う、違うの、遠崎が選んだのなら、私は、なんでも着てあげる、だけど…」


真っ白な体操着で、ブルマを隠しながら言う。

太腿の付け根が見え、下手をすれば下着すら見えそうだった。


「他の人に、見られたくない」


遠崎識人だけなら、幾らでも自分のあられもない姿を見せられる。

それ以外の人間には、死んでも見られたくは無かった、とそう言った。


「そっか、それは少し、悪い事をしたね」


そう言うと、遠崎識人は目を細めて笑う。

頬を赤く染めて恥ずかしそうにしている彼女の頬に、遠崎識人はキスをした。


「ぁ…」


その場で、行為が行われるのだと鞭野瑪瑙は思った。

だが、遠崎識人にはその気が無いらしく、キスをした後に彼女の腰に手を添える。


「確かに、下着が見えるのは恥ずかしいよね…だったら」


彼女のブルマに手を滑らした。

パンティのウエストゴムを掴むと、思い切り上に引っ張った。


「あっ、それ、ぐりぐり、っ」


上擦った声を出す鞭野瑪瑙に、遠崎識人は腰を下げて彼女のブルマを見た。

上に思い切り引っ張る事で、太腿から見えていた下着の布地が見えなくなる。


「うん、こうすると見えなくなるけど…」


手を離す。

パンツの布地が元に戻ると、再び、ブルマの間から下着が見える。


「うーん…やっぱり、ずっと持ち上げて無いと見えちゃうね」


と、遠崎識人は言った。

勿体無いと、遠崎識人は思いながら彼女のブルマを見ている。


「と、遠崎、いま、今の、ダメ、また…またッ」


ああ、と遠崎識人は頷いた。


「ごめんごめん、そうだよね、男とはまた違う、けど、何と言うか、鞭野はブルマ姿が似合うね、…これから、学校に来る時はその恰好で来てもらおうかな」


と、顎に手を添えて言う。

中々、良い提案では無いか、と遠崎識人は思った。


「…と、遠崎が、似合うって、言ってくれるなら」


顔を真っ赤にしながら、ブルマを手で隠しながら言った。

小さな体には活発の象徴である体操服が良く似合う。


「取り敢えずは…上半身の方は、ジャージでも着ておこうか」


そう言って、彼女より二つ程、サイズの大きいジャージを着せるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る