敗者の末路
「ただ、俺は楽しめれば何処でも良いんだよ…現に、こうして暇潰しが出来る玩具が二人も居る、それだけなら、この学園生活は十分勝ち組だろう?」
遠崎識人を乗ってプロゲーマーなど意味はない。
少なくとも鞭野瑪瑙の耳にはそう聞こえた。
「理屈になってない…ッ、そんなのッ、全然ッ!!」
彼女がここまで反論しようとしているのは自分の人生を否定されているように感じたからだ。
彼女も一応はプロゲーマーになるためにゲーミングスクールへと通っている。
ほとんどの生徒が必死になっているのだ。
人の人生をめちゃくちゃにしている鞭野瑪瑙が言える義理ではないが。
鞭野瑪瑙の訴えに白宮桃花が言葉で遮る。
それはもはや諦めに近い声色だった。
「もう良いよ…遠崎くんが何者だろうと、誰でも良い…」
そう言いながら彼女はワイシャツのボタンを外していく。
一つ一つ丁寧にだ。
「…敗けた以上は、勝者の言う事は絶対、だよね?遠崎くん」
ワイシャツのボタンを全て外すと彼女の豊満で巨大な胸が露わとなった。
白色のブラジャーで抑え込んでいるがそれでも溢れんばかりにたわわな果実が実っていた。
彼女の潔い行動に遠崎識人は快く思っていた。
「うん、そうだよ、白宮さん、キミは聞き分けが良いから、優しくしてあげたいな」
恥ずかしそうにスカートのチャックに手を伸ばす。
金属がかすれる音と布が擦れる音を響かせながら彼女は下着姿になった。
「わたし…初めて、だから、痛くしないでね…」
顔面を真っ赤にしながら白宮桃花は遠崎識人に懇願する。
これより彼女は少女からの脱却を果たすのだ。
「そんな心配なんてしなくても良いよ、俺に委ねて、全てをね」
彼女の杞憂に対して遠崎識人は安心させるように優しい声で語りかける。
白宮桃花の覚悟に対して鞭野瑪瑙は顔を真っ赤にした。
この男女は本当にやるつもりだ。
あられもない姿を見たくない鞭野瑪瑙は目を手で覆いながらその場から離れようとする。
「ちょ、うそ、わ、私、トイレに居るから、やるんなら勝手にッ」
しかし彼女の行動に対して遠崎識人は彼女の手を掴んで引っ張った。
「ダメだよ、鞭野、キミもだ、大切にしてたものを、俺が滅茶苦茶にしてやる」
遠崎識人はそう言って鞭野瑪瑙もベッドの上へと押し倒す。
そして彼女が立ち上がらないうちに彼女のワイシャツの隙間を指で引っ掛けるとボタンなど一切気にせず思い切り引っ張った。
ボタンが周囲に弾け飛ぶ。
女性の魅力を感じない乏しい体が遠崎識人の目に映った。
悲鳴を上げる彼女は涙目を浮かべながら遠崎識人に懇願する。
「ね、嘘、でしょ?本当にする筈、ねえ、私まだ初めてだから…」
そのように下手になって遠崎識人に言うのだが。
遠崎識人は彼女の言葉など聞く耳もなかった。
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