第6話 悪役令嬢は本編開始まで他の転生者と出会わない

お茶会、令嬢を多く集めるイベントといえばこれだろう。

母にお願いをして年頃の近い令嬢のいる家を多く集めてもらっている。


その理由が、


「おまえ」


身体の向きを正しカーテシー(上位者への礼)を行う

カーテシー、、、なろう令嬢ものはカーテシーを好きすぎではないだろうか


「プリシラ・ノーウォークでございます」


歩かない公爵家ってなんなんだろう

公爵位を授かった初代公爵様に何か逸話でもあるのだろうか


「第二王子殿下」


王子様、茶会に来がちではないだろうか

ちなみに第一王子殿下は来ていない

まだ幼い令嬢たちが苦手なのかもしれない


「おまえが兄上の婚約者か」


候補から正式な婚約へなっている


「兄上でなく私の婚約者なら王妃になれるぞ」


しかし、なんだろう、、、

第一第二と金髪、ブロンドヘヤー

私も妹もブロンドヘヤー

王族とそれに近しい公爵家だから遺伝的には正しいのだろうが


これがゲームならキャラデザ大変ではないだろうか


「なんださっきから黙って」


少し間を取り


「はい、先ほど殿下がおっしゃった事が婚約の理由でございます」

「ノーウォーク公爵家には嫡男がおりません。なので第一王子殿下に公爵家に入っていただくための婚約です」


いいのだろうか、王族に婿入りなんてさせて

あれだけ優秀なら新たに公爵位くらい受けられそうなものなのに


「そうか、それは仕方な、、、いや、兄上に比べて私が劣りすぎてるから立太されない可能性がある。その場合婚約者が変わることはないか。」


なるほど

優秀な兄上の婚約者が欲しいのだろう。

王室の中は厳しかろう。劣等感や愛情不足

あらゆるコンプレックスにもまれているのだろう。

少し優しく接してやろう


「殿下、大丈夫ですよ」

優しく語りかけてやろう

「殿下にも素敵な婚約者が必ず出来ますよ」

優しく頭を撫でてやろう


すると顔を真っ赤にして逃げて行ってしまった

『足元に気を付けて』

忠告も気にせず彼は走っていった


その後も何人かの令嬢と会話をして最後に足元に気を付けるように忠告する

「何かおっしゃりました?」

「申し訳ございません。またお越しくださいというのを噛んでしまいまして、、、」


そしてついに見つけた。足元を注意すると忠告の通り足元を見る令嬢を。


『足元に気を付けて』と私は言ったのだ


日本語で


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私は悪役令嬢かもしれないし、そうじゃないかもしれない(仮) ♨浅 @yuasa1117

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