第4−4:これからも

「まあ、明日わかる」

 そう言われて何もわからない状態だったが、とりあえず睡眠をすることにした。

 そして迎えた次の日。

 いつも通りに学校に行き、授業を受ける。

 そしてお昼休みを迎え、なぜか呼び出しを食らった。

葉涙はる、ちょっと屋上に行こう」

「屋上って解放されていたんだ」

「先生に許可もらって鍵借りた」

「なるほど」

 そう返事をし、弁当を持って屋上に向かう。

「それで、なんで俺は屋上に連れてこられたんだ?」

「まあ、みてればわかるって」

 そう言って葵は俺に抱きついてきた。

「葵さん?」

「なーに?」

 そして俺の指を絡めるように手を繋いできた。

 そして、その絡めた指にそうように指に何かを挿入した。

「ん、いいよ」

 そう言ってハグが解放される。

 そして指を見ると、そこには指輪が一つ。

「葵さん? この指輪は?」

「何って、?」

「おっふ……」

 さらっとすごいことを言ってきた。

「がち?」

「がち」

「冗談じゃなくて?」

「うん」

「本当の本当に?」

「本当の本当に」

「まじか……」

 葵さん、本気モード。

 我、進軍なりみたいな軍曹の顔をしているが、これは葵さんが本気の時の顔だ。

「もちろん答えはイエス以外は認めないけど、どうしますか? はいかイエスで答えてください」

「おっふ……」

 可否を言わせないメスガキみたいな選択肢が迫ってくる。

 でも、それでも、俺は葵がいいと一度は決めたんだ。

「……はい」

「よろしい。じゃあ、ご飯食べよっか」

 そう判断をし、最善な回答ができたなと思い、弁当を頬張る。

 今もこれからも、永久的に葵と共に過ごせたらいいなと感じた。

 

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