第2−3:晴れ時々桜吹雪

「取り残された……?」

 葵と離れ離れになり、桜の吹雪が去っていく。

 そこに葵の姿は無く、ただ一人、俺だけが取り残されている。

「嘘……だろ?」

 周りの建物は依然と変わらず、ただしかり「人間」だけが排除された様な、そんな感覚だった。

「本当に何が起こっているんだ……?」

 とりあえず周りを散策してみるも、なにも変化がなし。

「なにかあったら怖い。一旦家に帰ろう」 

 そう思い、家に帰宅。

「やっぱり誰もいない……」

 周りを見やっても誰もいないのは当然だが、人の気配がない。

 ふと、机に一枚の紙があるのを見つける。



「此処は、お前と向き合う世界だ。」



お前自分と向き合う世界……?」

 訳が分からない。

 その下に二枚目の紙を見つける。


「此処からの脱出は簡単だ。

 最愛な人を誰か考え、次の紙に書くだけだ。

 それでは。」


「最愛な人……」

 葵と言いたいが、不可思議な点がある。

「どうしてこんなことに……?」

 起点に戻る。

 何故こうなった?

 次の紙には「最愛の人は」と書かれた紙が一枚だけ。

「……この機会で自分を見直せってことか」

 今まで自分が何を行ってきたか、どんな悪行を積んできたのか。

 そして、葵がどんな苦悩を強いられてきた・・・・・・・・・・・・・・・のか・・

 よく見直す良いきっかけになるだろう。 

「まずは、あの公園に向かうか・・・・・・・・・

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