第3話 引っ越し

 魔法を使えるようになった俺は、テンションが上がり、魔法を使い続けた。


 「さすがに魔法使いすぎたな」


 魔法を使い続けた結果、ダンジョンの殆どが氷漬けになっていた。これだけ、魔法を使い続けれるのは、それだけ魔力量が多いということだ。


 魔法も試せれたので、俺は家に帰った。家に帰った俺は、家にある家具などをまとめ始めた。俺が行く高校は、東京にあるので、東京に住むことになったのだ。



「楽しみだな〜でも、さすがにこの姿で東京を堂々と歩く勇気はないかな…まぁ、時間の問題なんだけどね」


 翌日、遂に引っ越しの日が来た。家具等は業者の人に運んでもらい、俺は走って東京まで行く。新幹線なんかより、身体強化を使って、走った方が速いからね。


 「じゃ、行くか!」


 俺は、最短ルートで東京に向った。途中、海があったが、足元を魔法で凍らせて走りきった。


 「ハァ、さすがに疲れたな」

 

 1時間ぐらいで、東京には着いた。ちなみに、俺の新居はタワマンの最上階だ。金は有り余っているので少し憧れていたタワマンの最上階の部屋を借りた。


 「うわっ、景色キレー」


 そんな、憧れのタワマン最上階だったが、景色は綺麗なのだが、エレベーターに時間がかかり、案外面倒くさかった。


 家具等も配置し終え、俺はダンジョンに向かおうとしていた。


 「東京のダンジョンか〜楽しみだな。とりあえずS級ダンジョンに行くか」


 ダンジョンに行く前に、フード付きのパーカーを来て、顔を隠すようにフードを被る。


 「ちょっと、不審者みたいだな。まぁ、姿隠せるなら、なんでもいいや」


 向かうダンジョンは、S級ダンジョンだ。正直、S級ダンジョンじゃなかったら、手応えがなさすぎる。まぁ、魔法を使えるようになった俺なら、S級ダンジョンも余裕だろうが。


 「SS級ダンジョンとか、行ってみたいな」


 SS級ダンジョンは、最初はS級だったが、S級の探索者が攻略出来ずに、死亡したため等級が引き上げられSS級となった。


 ダンジョンは、1年以上攻略されなかったら、魔物がダンジョンから出てくることがある。これをスタンピードと呼ぶ。もうすぐで、SS級ダンジョンができ、1年が経つので本格的にS級探索者でパーティーを組み、攻略に挑むだろう。その時に是非、俺もよんでもらいたい。


 そんなこんなで、東京のS級ダンジョンに到着した。ここのダンジョンは、階層が別れており、1~10階層はA級以上の探索者、11階層以上はS級以上の探索者じゃないと入れない。


 S級は日本に俺しかいないので、実質11階層以上は貸し切り状態だ。ダンジョンの入口に行くと探索者カードを提示するように言われた。俺が行ってたダンジョンは、人が俺以外いなかった為、受付の人はサボりまくってた。


 「探索者カードを提示してください」


 受付の人が怪訝そうに俺を見ながら、言ってきた。まぁ、フード深く被ってるせいで、怪しいからな。


 「はい」


 俺は、S級と書かれた探索者カードを出さした。


 「こ、これは…S級!ハッ、し、失礼しました。では、安全に気おつけて」


 受付の人は一瞬間抜けな顔をさらしたが、すぐにキリッとした表情に戻り、俺を案内した。




 

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