2
次に、アコヤちゃんとセネカちゃんがステージ中央の入口から現れる。
アコヤ「マーガレットさんも、スペンサーさんも、みんなすごいなぁ」
セネカ「セネカは、アコヤちゃんたちもすごいなって思ってるよ?」
アコヤ「えっ?」
シューティングとダイレクトアタックを切りかえてコールガを攻撃しながら、アコヤちゃんとセネカちゃんは、ステージの2階に移動する。
セネカ「みんな個性的だし、その個性が強さになってるもん」
アコヤ「けど、あたしたちはまだ実力不足で⋯⋯」
セネカ「大丈夫。 アコヤちゃんは、アコヤちゃんのペースで戦えばいい。 セネカたちが、ちゃんとサポートするから」
コールガがうなり声を上げて、大きな腕を振り下ろした。
アコヤちゃんとセネカちゃんは、その攻撃を避けて、シューティングで反撃する。
セネカ「セネカは、この世界に生まれて、外の世界に触れて、好きになったものがあるの」
アコヤ「好きになったもの、ですか?」
セネカ「それはね⋯⋯」
笑いながら、セネカちゃんはくるくるとベゼルを回す。
やっぱり、セネカちゃんはスペンサーの妹だから、細かい動きも似るのかもしれない。
セネカ「アクション映画!」
アコヤ「アクション映画!?」
大きな声で叫んだあと、セネカちゃんが何発もレーザーを撃つ。
発射されたレーザーは、コールガの後ろに回り込んで、セネカちゃんがコールガに切りかかったあと、コールガの背中に命中する。
アコヤ「発射したあとのレーザーをコントロールできるんですか!?」
セネカ「映画に負けないアクションを考えてたら、できるようになったんだ」
アコヤ「いや、そんなことでできるようになるかな⋯⋯」
戸惑いながら、アコヤちゃんはコールガにダイレクトアタックを決める。
それに合わせて、セネカちゃんは雨みたいにレーザーを降らせた。
セネカ「あとひと押しかな」
それでもコールガは止まらない。
しかも、ボロボロになったコールガの体を包むようにドロヴンが集まり出す。
アコヤ「ドロヴンがコールガを守ろうとするなんて⋯⋯」
セネカ「アコヤちゃん、そのままドロヴンの群れを撃って!」
アコヤ「わかりました!」
ドロヴンの群れに向けて、アコヤちゃんはレーザーを発射した。
セネカ「はい、どっかーん!」
セネカちゃんは、自分が撃ったたくさんのレーザーをコントロールして、アコヤちゃんが撃ったレーザーにぶつける。
そのレーザーが大爆発を起こすと、花火みたいに光が広がっていって、ドロヴンの群れをまとめてふきとばした。
アコヤ「すごい⋯⋯!」
セネカ「久々にやると気持ちいいねー!」
そう言いながら、セネカちゃんはアコヤちゃんの手をにぎる。
セネカ「さ、マーガレットたちを助けに行こ!」
アコヤ「はい!」
セネカ「あと、セネカたちは同い年くらいだから敬語じゃなくていいよ」
アコヤ「えっ、同い年⋯⋯」
手をつないだまま、ふたりはステージの上手に走っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます