暗くなったステージの背景に映る、ミサキたちがヘヴリングと戦っている映像。

 そして、ふたりの女の子とひとりの男の子が、入口から出てきた。

 

 マドノ「ミサキたち、大丈夫かな⋯⋯」

 

 メガネをかけた女の子が口を開く。

 メガネをかけた女の子の名前は、千両せんりょうマドノ。

 ミサキのクラスメイトで、コーストガードや戦術にくわしい。


 アコヤ「大丈夫よ。 ミナトさんもいるから」


 不安そうなマドノちゃんを、ツインテールの女の子がはげました。

 ツインテールが目を引く女の子の名前は、神坂かみさか アコヤ。

 明るくて元気いっぱいな、ミサキのクラスメイトのひとり。


 マドノ「それはそうだけど⋯⋯」

 コウタ「ぼくたちが行ったって、足をひっぱるだけだよ」

 

 つづいて、映像を見ていた少し背の高い男の子が言った。

 男の子の名前は、九十九つくも コウタ。

 ミサキのクラスメイトで、アコヤちゃん、マドノちゃん、ミサキといっしょに行動することも多い。

 

 ミナト「ミサキ、もう少しよ。 がんばって!」

 ミサキ「もちろんですわ!」

 

 ヘヴリングと戦いつづけるミナトさんとミサキの映像、そしてステージにひびくふたりの声。

 ミナトさんは、まるで舞うように剣を操り、ヘヴリングの攻撃は華麗に避ける。

 ミサキは、指揮者みたいな動きで剣を振り回し、なんとか攻撃していく。

 戦いでみがかれた動きと、どんなときでも映える動きとで、ふたりのちがいを表現してる。

 

 アコヤ「あたしたちは、ミサキたちが勝つって信じてる」

 マドノ「わたしだって、同じ気持ちだよ」

 コウタ「オイラも」

 アコヤ「だから、今はここで見守ってあげよ」

 マドノ「そうだね」

 コウタ「ふたりが帰ってくるのを待とう」

 

 お互いの顔を見ながらうなずきあって、アコヤちゃんたち3人はステージからフェードアウトした。

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