第7話 離婚

あれから4年経った…


2人には、3歳の陸という男の子がいる。


雫は、産休後…


陸を保育園に預けて、職場復帰していた。


淳は転任して違う中学校になっていた。




ある日…


たまたま淳に来たラインが見えてしまった。


そこには…




「昨日は楽しかった。ありがとう」


と書いてある。


名前は、「優」になっていた。


男の人か女の人か分からない名前だな?


ま、淳に限って浮気するわけないか…


と雫は思っていた。




でも…淳の帰りはどんどん遅くなっていった。


日曜日も…




「陸を連れて遊びに行こうよ」


と言っても、淳は…




「ごめん、明日試合があるんだ…」


と言って、朝早くから出かけてしまう。




雫は、不安になってきて…


友達に相談した。


友達は「それ怪しいね。私が彼と旦那さんを尾行してみるよ」


と言ってくれた。




そして…


次の日曜日も試合があると出て行った淳の後を尾行してくれた。


そしたら…


友達から衝撃の写真が送られて来た…


淳が女の人の家に入り…


そして女の人と一緒に仲良く家から出てくる写真だった…




雫はショックだった…


離婚するべきか…


我慢するべきか…悩んだ…


陸の為には、一緒にいたほうがいいのかなとも考えた。


どうしたらいいんだろう?




すると、いつものようにテツが出て来た。




「雫ちゃん、大丈夫かい?」




「離婚するか悩んでいるんだね」




「これを見て決めなさい」


と映像を見せた…




離婚しなかった場合…


2人は、話をしなくなっていて…


話せば口論をするようになっていた。




離婚をした場合…


陸と一緒にイキイキしている雫の姿があった。




テツは




「決めるのは、雫ちゃんだよ。よく考えなさい」


と言って消えた…




淳のことは愛していた。


でも、浮気した淳を許して…また一緒に暮らすことは


どう考えても苦痛でしかなかった。




証拠を突き付けて離婚すると決めた。




淳は、「ごめん…」と言うばかりで


弁解もしなかった。


相手は、同僚の若い子だった。


雫は「離婚してください」と言った。


淳は「俺が悪いんだから仕方ない。雫の思うようにしていいよ」


と言った。




陸の親権は雫がとった。


そして…淳は荷物をまとめて…家を出ていった。




そして…


陸との生活が始まった。


まだまだ辛いけど…


陸のために頑張ろう。


陸と一緒なら何にも怖くない。


生活は大変になるかもしれないけど…




こんなことで負けないぞ!


雫は、1人で頑張ると決意した…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る