第5話 大学受験

雫は、大学に進学したいと思っていたけど…


どこの大学にしようか…


学部はどうしようか…と悩んでいた。


英二は、すでにどこの大学にするか決まっていた。


英二に…




「私、どこの大学に行こうか悩んでるんだよね」




「俺と同じ大学にすれば?学部は、情報だけど…」




「うーん。情報にはあまり興味ないんだよね」




「先生に相談してみれば?」




「そうか…そうしてみるよ」




雫は、まずどんな学部があるのかを…


先生に聞いてみた。




「先生、大学の学部が決まらなくて…」




「そうか…じゃ、この資料を見て考えてごらん」


と言って、先生は資料をくれた…




家に帰って、その資料を見てみた…


教育学部もいいな…学校の先生かぁ…それもいいかも?


人間科学部ってのもいいかも?


人と関わる仕事がしたいな…




そこに…また


テツが現れた。




「雫ちゃん、もう大学受験か…大学には行きたいんだよね?」




「うん…大学には行きたいと思ってる」




「そうか…なら映像を見せてあげるよ」




教育学部に行った場合…


雫は、学校の先生になっていた。


そして…テニス部の顧問にも…




人間科学部に行った場合…


雫は、心理士になっていた。


でも…仕事に悩んでいる雫の姿が…




うーん…


普通に考えたら、教育学部だよね…


でも…




と悩んでいたら…テツは




「大いに悩め…若者よ」


と言いながら、消えた。




どうしようか悩んだけど…


教育学部にすることに決めた…


テニスの顧問になっている映像を見て…


雫は、テニスを続けたいと思ったからだ。




テニスが出来る大学にしよう。


そして…ずっとテニスを続けて


今度は生徒に教えてあげたいと思った…




英二とは違う大学に決めたけど…


英二とも、ずっと続けていきたい…


そう雫は思っていた。




大学に行った雫は、勉強とテニスを頑張った…


でも、忙しくて…英二とはあまり会えていない。


大学は、ずごく楽しい…


この大学に決めて良かったと…思った。




英二とは会えない日々が続いていた。


ある日…英二が連絡をして来た。




「雫、話があるんだ」




「わかった。今からなら時間取れるけど…」




「なら、今から会おう」




待ち合わせのファミレスに行ったら


英二が待っていた…




英二は…




「雫、ごめん…好きな人が出来た…別れて欲しい」


と言った…


衝撃だった。英二は、そんな人じゃないと思っていたから…


でも、放っておいた私も悪いか…




「同じ大学の人?」




「うん」




「そうか…分かったよ」


そう…言うしかなかった…




「ごめん…行くね。元気で…」


そう言って、英二は帰って行った…




私は、勉強を頑張って…


いつか幸せになってやる…と誓った。

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