第4話 告白

雫は高校生になった。


高校は、テニスでスカウトされた運動が盛んなん高校だ。


雫は、今もテニスを続けている。


中学の時は、好きな人もいなくて恋なんて考えもしなかった。


最近、周りでは付き合っている人も沢山いる。


雫は、羨ましいな…と感じていたけど…


特に何もなく…2年生になった。




ある日…


テニス部の、すごくモテている先輩から声を掛けられた。




「雫ちゃん、話があるんだけど…」




「えっ、なんですか?」




「実は…前から雫ちゃんのこと…いいなって思っていて…俺と付き合って貰えないかな?」




えー!!雫は驚いたが…




「ちょっとビックリし過ぎて…」




「返事はすぐじゃなくていいよ。考えてみて」


と言われたから…




「分かりました」


と答えた。




それから…3日経って…


先輩への返事を、どうしようかと考えていたら


同級生の英二から声を掛けられた。




「雫、どうしたの?何か悩みごとでもあるの?聞くよ」


英二は、クラスが一緒でよく話をしている友達だ…




「実はね…テニス部の先輩から告白されたんだ…」




「マジで!?」と英二は驚いた。




「先輩は、カッコいいしテニスも上手いし…いうことない人なんだけど…先輩のことよく知らないし…悩んでるんだよね…」




「そうなんだ…先輩カッコいいもんな。でも俺はあんまり好きじゃないかな…」




「なんで?そう思うの?」




「それは…」




「何か知ってるの?」




「そうじゃないけど…。雫…今言うのは、いけないのかもしれないけど…俺は雫が好きなんだ…」


雫は…あまりにビックリして…




「ごめん…今すぐ答えは出せない…」


と言ってその場を離れた。




マジかよー!私、モテ期なの?


私は、二人のこと特に何とも思ってなかった…


正直、とりあえず付き合ってみないと分からないよ…


でも、どっちと付き合えばいいのか…




そう考えていると…


テツが現れた。




「雫ちゃん、久しぶりー」




「どっちと付き合うか迷っているんだね…」とニヤニヤしながら言った。




「そうなんだよ…どうしたらいいんだろう?テツさん映像見せてよ」




すると、テツは映像を見せた。




テニス部の先輩と付き合った場合…


みんなに「いいなぁ雫は、あんなカッコいい彼氏がいて…」


とみんなに言われて…自慢げにしている雫の姿があった。




英二と付き合った場合…


英二とは、大きな声で喧嘩をしている映像が…




これって普通に考えたら…先輩の方がいいとしか思えない。


でも、前もテツさんの通りにして失敗したことあるしな…




確かに先輩はカッコいいし…みんなに羨ましがられるかもしれないけど…


英二とは、なんでも言い合える関係で居心地が良い…




雫は、英二と付き合うことに決めた…




少しして…先輩は、すごい女たらしで泣かされた人がいっぱいいると…聞いた。


英二とは、喧嘩もよくしてるけど…


英二は雫のことを大事にしてくれている。


そんな英二のことを、雫はいつの間にか…大好きになっていた。


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