第5話 スレ民と蹂躙
本編の前にスレ民各人の詳細をほんの少しだけ明かすプチ番外編
少し遡る。
令和15年8月21日(日)午前01時15分
2033.8.21 01:15
小田秀斗はぬるま湯のシャワーで念入りに体を洗った後、冷房でガンガンと冷えている部屋でノートパソコンの前に座っていた。
先ほどXの男性フォロワーに女装姿で会って、セックスをして、4万円と交通費のお小遣いをもらった後、タクシーでマンションに帰ってきた。小田はX上でコミケのコスプレイヤー及び男の娘【ゆいな】として活動していた。フォロワーは1万人もいた。そこそこ人気があると小田自身は思っていた。
大学の文化祭で女装したを引っかけに女装コスプレしていると男性の欲まみれの視線に強い興奮と快感を覚えてしまった。同性愛者ではなかったものの、23歳の時、女装姿のままで男性を受ける側としての初体験した後、金などと引き換えに定期的セックスするようになった。因みに小田はまだ女性未経験者だった。
女装コスプレ以外で強い興奮を覚えたのは2028年2月17日に発売されたハンズフリー VRMMOゲーム、『幻想世界アシャティ』だった。
ストーリー内容はともかく、自由度、コントローラー不要の思考操作バイザーでアバターのエルフ女性の戦士【ゆいな】を作り、帰宅後及び休日、ほとんど毎日ゲームをやりこんでいた。
2030年1月末日は不人気を理由に突如サービスが終了した時に怒りで発狂したほどだった。
某掲示板にログインし、適当にスレッドを見ているとスマートフォンにXのメッセージが届いた。
【また会いたい。綺麗なゆいなちゃんとエッ〇できて本当に気持ちよかった。これからも援〇するので今度、ぜひ中に〇させてね。】
先会ったばかりのギリギリ昭和生まれのフォロワーからのメッセージだった。
「キモっ、このおっさん。」
スマートフォンの画面を見ながら悪態をついた。
【こちらこそありがとうございます、ウジスケさま❤️、次回は7万のお小遣いくれたら、ゆいなの〇に〇していいよ。】
メッセージを送った後、軽くゲーム板の複数のスレッドでコメントを書き始めた。
またXのメッセージが届いたが、無視した。
「おっさんしつこいな、明日にでもメッセージ返すよ。」
ぶつぶつ言いながら、ゲーム板で【『幻想世界アシャティ』伝説のクソVRMMOを語ろうぜ その305】のスレを見て、書き込んだ。
5.ぷれいや~名無しさん投稿日:2033年08月21日 03:33▼返信
>>4
エルフは人間種以外でいい?w
8.ぷれいや~名無しさん投稿日:2033年08月21日 03:36▼返信
>>7
女エルフの戦士だったよw
また書き込もうとしていた時、突然ノートパソコンの画面が強く光った、目が見えなくるほど強烈なものだった。小田は反射的に目をつぶった。強い何かに引っ張られた感覚に覆われ、気づいたら小川が流れる曇り空の平野に他の8名の人物と一緒に立っていた。そして自分がゲームのアバターの姿のままだった。
小田秀斗は知らなかった。魂及び意識だけは異世界に転移したこと。
冷房でガンガンと冷えている部屋で彼の体が乾いたミイラになった。
どこかの世界
日時不明
鮮血ハニー子は黒いSIG SAUER M17の二丁拳銃を撃ち始めた。
彼女が数十万円を使い込んで課金でアップグレードした特別製な2丁拳銃だった。
21発弾倉を魔法で連続自動装填できる上、弾丸の種類の切り替えは彼女自身を思い浮かぶか叫ぶだけでできるものだった。
弾丸の種類は豊富で現実世界のものからゲーム内の架空の弾丸が装填可能であり、
殺傷能力が高いものばかりだった。
彼女はガン=カタの使い手でもあり、接近戦も得意分野だった。
「馬たちにはダムダム弾だよ!!」
狂気の笑顔で彼女が叫んだ。
彼女目掛けで突撃してきたケンタウロス20頭の頭を一瞬で撃ち抜いた。兜を着ていても、鮮血ハニー子の弾丸の前では無駄なあがきだった。
撃たれたケンタウロスたちの頭が爆発したように散り、砕けた頭蓋骨、血肉などが赤い霧のように上がった。
「冷凍弾!!」
彼女が叫んだ後、四方八方から襲い掛かる30頭のケンタウロスたちを円形で時計回りしながら撃ち始めた。冷凍弾で撃たれたケンタウロスたちがその場で凍った。
凍った敵に鮮血ハニー子は目で追えないほどの速さで蹴り始めた。蹴られて凍ったケンタウロスたちが音を立てながら、砕きだして、バラバラになった。
「蹂躙してみるがいいわ、馬人間どもよ!!」
ケンタウロスたちが躊躇し、鮮血ハニー子から距離を取り始めた。
「なんだ、私が怖いのか?臆病者ども!!」
狂気がにじむ嬉しそうな表情で囲んでいるケンタウロスたちを見て、二丁拳銃を向けた。
「炎弾!!」
彼女は時計回りで囲んでいるケンタウロスたちを撃ち始めた。
弾丸が当たった者は瞬時に燃え出して、灰となった。
一人で100頭ほどを滅ぼしたところで全身を覆うプレートアーマー、大きな槍と頑丈な盾の大きな1頭のケンタウロスが前に出た。
「我はジョルシェ・アレーザズ第二副団長だ。貴様の相手だ。」
「私はハニー子、鮮血ハニー子だよ。初めまして、そしてさようなら、ジョルシェ・アレーザズ第二副団長殿。」
鮮血ハニー子は言い終える前に42発のフラグメンテーション弾を第二副団長の頭と体に撃ち込んだ。
魔法付与で破壊力大幅に向上した特別製のフラグメンテーション弾はプレートアーマーを紙くずのように裂き、ジョルシェ・アレーザズだった者の体を赤い肉片、骨と赤い塵に変えた。
ケンタウロスたちが恐怖し、彼女から逃げ始めたものの、逃げ道がないことに気づかなかった。
「スキル解放、無差別技【乱れうち】」
鮮血ハニー子は歓喜に満ちている声で話した。
黒いSIG SAUER M17の拳銃10丁が具現化し、彼女を囲むように宙に浮いていた。
「一斉射撃!!」
魔法で自動装填できる拳銃10丁が同時に発射し、ケンタウロス軍団の団員の命を狩り始めた。
その近く。
悪のホネカワ太は片手でハルバード戦斧を振り回して、近づいてきたケンタウロス団員の攻撃を盾で軽くあしらい、近づきすぎた者たちを紙くず同様に軽く切っていた。彼が進んだ跡に無残にも切り込まれたアーマーの破片、肉片、骨と血の霧が残っていた。
彼は『幻想世界アシャティ』内では重課金者で実際、今手に持っているハルバード戦斧は彼のコレクション上級攻撃アイテム中のカテゴリーは中の下のものだった。
40頭を軽く切り捨てた後、軍団の中から極めて大きいケンタウロスが前に出た。
「スケルトンよ、我はアリズターブル・イシュトゥリックス第三副団長だ。貴様の相手だ。」
「俺はスケルトンに見えるのか?大きなポニーちゃん。」
「プレートアーマー着ているスケルトンだ。貴様が我の敵ではない。」
「舐められたものですね。」
アリズターブル・イシュトゥリックス第三副団長はツーハンデッドソード2本を構えた。
「来いよ、哀れなスケルトンよ。」
「俺の名前はホネカワ太だ、悪のホネカワ太だ。冥土の土産だ、あの世で悔やんで来い、第三副団長のポニーちゃん。」
「死ぬがよい、弱いスケル。。。」
アリズターブル・イシュトゥリックス第三副団長は言い終われなかった。
悪のホネカワ太は片手で素早くハルバード戦斧を振って、第三副団長の上半身を切り飛ばした。飛ばされた上半身は空中分解し、赤い霧と化した。
「ポニーになんか、なめられてたまるか。」
悪のホネカワ太は盾をアイテム空間へ戻し、もう一本のハルバード戦斧を具現化させた。
「今日は馬刺しが食べたいな。かかって来い肉塊ども!!」
平成17年に流行ったヒップホップ4人組の曲を口ずさみながらケンタウロス団員を切り始めた。
次回:続・スレ民と蹂躙
日本語未修正。
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