第20話 毒入り

 僕は病院で目が覚めた。


 医師の説明によると、毒入りのハーブが原因で、処置が早かったために助かったらしかった。


 ミルフィーユが庭から持ってきたハーブは毒入りだった。


 あのまま、死んだかもしれないと思うと、僕はぞっとした。


 そこで、ふと、あることに気づく。


(まさか…)


 僕はアリンに連絡して、関係者を病室に集めてもらった。三つ子、執事、アリン、ミルフィーユが顔をそろえる。


「真相がわかりました」


 僕は関係者を見回す。


「三つ子さんの父親は、僕と同じように、間違えて毒入りのハーブを食べてしまったんです。事故だったんです」


 三つ子の父親は夜遅くにハーブを摘んだため、暗くてよく見えず、間違って毒入りのハーブを食べてしまったのだ。

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