「紅茶にしますか？　コーヒーにしますか？」とアリン。　

「コーヒーでお願いします」

　さすがに紅茶を飲む気にはなれない。　

　ミルフィーユが何かを持ってリビングに入ってきた。

「お菓子用のハーブを摘んできたわ」

　アリンはハーブを受け取って、台所で綺麗に洗って、クッキーの皿の上に置いた。

（そういえば、執事が言ってたな）

　クッキーに適当にハーブを巻いて食べてみると、まずい。

（何だ、これ？）

　こんなのが金持ちの食べ物なのか？　と思った瞬間、僕に異変が現れた。

（！）

　いきなり苦しくなって、ソファから崩れ落ちる。そこで僕の意識は途切れた。

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