第16話 植物図鑑

「いろいろあるのね」


 ミルフィーユがハーブに詳しそうなので、


(ハーブの栽培って、金持ちの家では当たり前なのか?)


 金持ちの習慣ってよくわからないな、と思った。


 それよりも気になったのは、


「何故、ハーブがここにあると知っているんですか?」


 ミミが僕を見た。


「警察の人に教えてもらったからです」


「なるほど」


 ミミから紅茶に使うハーブを何枚かもらい、仕事部屋に戻った。


(確か、植物図鑑があったはず)


 本棚を探すとすぐに見つかった。


「ハーブを調べるの?」


 ミルフィーユが僕を見上げている。


(これなら、頼んでもいいか)


「お願いします」


「わかったわ」


ミルフィーユは図鑑を受け取ると、机に広げて調べ始めた。

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