第17話 疑問点
僕はさっきメモした紙をポケットから取り出して、続きを考える。
(執事は本物か?)
事件は執事の話によって成り立っている。警察が裏を取るのは当たり前で、何か不審な点があれば、今頃は警察に重要参考人として連行されているはずである。
(他に容疑者は?)
別荘の周りは私有地なので、関係者以外は立ち入り禁止。不審者が入ってくればすぐにわかる。今のところは該当者なし。
(動機は? 遺産がらみか?)
三つ子が何か関わっているかもしれないが、その可能性は薄い。
(毒物は何か?)
紅茶のハーブらしいが、さっきのハーブかどうかは保留。
三つ子は、何故、今この時に記憶喪失になったのか?
(こんなところか…)
腕時計を見ると、もうすぐ、お茶の時間だった。その時に、調査の経過報告をすることになっている。
「見つかったわよ」
ミルフィーユが僕に図鑑を渡して、写真を指さした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます